ワインブログとしてスタートしたので当然と言えばそうかもしれないけれど、これまで1度も音楽の話が登場しませんでした
ワインはここ5年くらいの間に一気にハマった趣味ですが、音楽との付き合いは僕が小学生の頃にさかのぼり、その歴史は25年(四半世紀!)ほどになります
趣味という意味ではワインの約5倍もの長い年月を費やしてきたわけで、むしろこちらの方がブログになっても良かったのではないかと思うことが時々あります
しかし音楽はとても個人的なものだし、自分の周りにもほとんど「分かってくれる」人がおらず、したがって人に話しても「ふーん、そうなんだ」というあたりで終わってしまうのがオチで、結局は音楽について人に話したり感動を伝えるということはしなくなっていました
また、音楽とは文字や写真ではなかなか伝えにくいし、ブログで書くというインセンティブも湧きにくかったというのもあります
それでも、こんな雨の日には、たまには音楽の話でもしてみても良いのではないかと思い今回の投稿としてみます
ずっと聞き続けても飽きないタイプの音楽というのがあります
僕の場合にはそのうちの1つがまさにTHE STONE ROSES(ザ・ストーン・ローゼズ)
89年にリリースされた、その名も「THE STONE ROSES」という1Stアルバムの存在を知ったのは僕が大学生になった年、すなわち94年に2ndアルバムの「SECOND COMING」がリリースされた時でした。つまりこの偉大なるバンドを知ったのは何故か2ndアルバムからだった、ということになります
いずれにしてもこの2ndアルバム、デビューアルバムのリリースから約5年ぶりにリリースされた新作ということで当時は結構な話題になっていました
イントロではジャングルの中にいるような効果音が4分ほど続きます。鳥のような鳴き声、小川の流れる音。そして原住民が森の奥で打楽器を叩いているかのように刻まれるリズム。そして雲が晴れるように1曲目がスタートしていきます
中には2つの曲がくっついたりしているのもあったりして、初めのうちはアルバムの全体像がつかめずに何だか良く分からないな、というのが正直なところでした
しかし下宿の狭い部屋で朝に夕に聞き続けているうちに、「これは何だかすごいアルバムだぞ」と思い始めました
その当時のブリティッシュ・ポップには珍しくギタリストがレスポールを弾きまくり、リズム隊は分厚くタイトなリズムでグル―ブ感を生みだし、曲の骨格を支えています。全体的に作りが緻密で隙がない
エヴァーグリーンなポップソングもあれば、ファンキーでブラックな曲もあり、そうかと思えばレッド・ツェッペリンの「天国への階段」のような組曲風な構成の曲なんかもあり。ES-335でスライド・バーを使用した曲もあります。とにかくドロドロのごった煮状態
そして細部を聞けば聞く程に面白く、もうこうなったらスルメ状態です
どれをとっても素晴らしいとしか言いようがなく、いくら聞いても聞き飽きることがない
一般的な評価は1stアルバムの方が高いと思うし(同じバンドかと思うくらいにまったく雰囲気が違いますね)、今では1stも2ndも同じくらいな頻度で聞いてはいるものの、僕にとっては初めてこの「THE STONE ROSES」というバンドの音楽を初めて聞いた、という意味においてとても重要なアルバムとなっています
再結成の噂は今でも絶えないですが、この素晴らしい2枚のオリジナル・アルバム(及びいくつかのコピレーション・アルバム。実はこれもスゴイ)があれば今後の人生も十分に楽しんでいくことができると思います
SECOND COMING(1994年) by THE STONE ROSES
現在は画家として活躍しているストーン・ローゼズの元ギタリスト、ジョンスクワイアによるジャケットのアートワークも秀逸
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