アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

松井酒造 しぼりたて @左京区吉田

先日の京都への帰省の際にカブちゃんの実家近くにある松井酒造に立ち寄りました


松井酒造
〒606-8305 京都府京都市左京区吉田河原町1-6
075-771-0246(代)


前からカブちゃんから聞いて存在は知っていたのですが、最近日本酒にも関心が出てきたのでお土産に少し買えればいいなと思い、店舗に寄ってみました

店内中央にはテーブルがあり、右の方に商品の日本酒が棚や冷蔵庫に並べられています

取りあえず商品をぐるっと一回りして眺め、小さめの瓶に入っている日本酒でも買おうかなという時に、店員の女性に話しかけられました。新山千春似の美人です

お土産に日本酒を少し買おうと思っていることを伝え、いくつかお勧めの商品を聞くうちに、試飲もできるということで試しに飲んでみることに

3種類くらい試した中から、おいしいな、と思う2種類のお酒を買うことにしました

そのうちの一つがこちら

富士千歳 しぼりたて<生酒>



HPを引用します

 酒槽から流れ出たままを瓶詰。発売当初より高い人気を誇ります。
 富士千歳を代表する〝原酒〟は、割り水をしておりませんので、風味・香りが一層際立ちます。
 とろりとした濃い酒ですので、氷を浮かべてオンザロック又は冷やでお召し上がり下さい。

引用終わり

試飲の際にもアルコール度が高いということを聞いたような気がします

確かにラベルには18度以上19度未満とあり、アルコール濃度はワインよりもかなり高い

この状態のお酒から醸造に使用する水などで薄めてアルコール濃度の調整をして別のお酒にするというような話でした

3種類飲んだうちで今回買ってこなかったお酒は料理屋に出すための種類のものとかで、度数も低くてあまり主張しすぎず軽妙な飲み口の日本酒でした

繊細な和食に合わせるのにとろみのあるほど濃厚で芳醇なお酒は合わないということでしょうか

日本酒の新たな一面に気付かされた気がしました



試飲をしながらこの店員さんと話をしているうちに、カブちゃんが近くに住んでいることや昔から配達を頼んでいるということにまで話が及び、そしてまたこの店員さんもカブちゃん家が分かった様で、段々打ち解けていきました

そうこうするうちに、松井酒造の社長が(若干酔っぱらった様子で?)店内に入ってきました

この社長が面白かった

カブちゃんが近所ということやお父さんを知っている、というような話で盛り上がってしまい、試飲の時に出してくれた水が入ったコップを指して

 「それ水だろう?それ飲んじゃってこっち飲みな」

といってコップにドカドカと一升瓶から日本酒を注いでいきます(しかしまあこれが旨い酒で・・・。後で聞いたら「神蔵」というブランドのお酒で、後で調べたら720mlで5000円を超える、ちょっとしたムルソー並みの高級日本酒でした、、、)

そしてまた、先の新山千春似(くどいですが、、)の店員さんが実は店員ではなく若女将、つまり社長の息子さんのお嫁さんあることも教えてくれました

そうだったのかーー

この社長とはいろんな話をしましたが(といっても大体が僕たちが聞いている側でしたが)、なかなか興味深い話を聞かされ、時には膝をピシャリと打ちたくなるような話もあり、とても面白かった

そのうち女将さん(社長の奥様。この方がまた女優のような美人)まで携帯で呼び出し(てくれて)、ただちょっとしたお土産を買おうと思っただけだったのに、随分ドップリと時間を過ごしてしまいました



結局自分用に2本の日本酒を買い店を後にしましたが、社長、女将、そして若女将が店の外に出てきてくれてフカブカとお辞儀をして(あ、社長はしてなかったな)見送ってくれたその姿の絵になること



自分が何をしたわけでも、あるいは短い時間で何者かになった訳でもないのだけれど、何だか気分よく店を後にしました

そして、店に入る前と後では京都の景色が何だか少し違って見えたような気がしました

それはお酒が入っていたせいばかりでもないと思います

歴史と伝統が、世代を超えて人を通じて引き継がれ、将来に続いていく

そんな姿をこの松井酒造であらためてつぶさに見ることができ、またそれが羨ましくもあり、何だか嬉しくなってしまったということもあるかも知れません




年末にまた立ち寄ってみようかな




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