小石川に住むようになる前から、雰囲気が良くて料理がおいしいこの店には何度も足を運んでいます
週末の金曜日にジム帰りのカブちゃんと待ち合わせ、久々に向かいました
Tipsy's
〒112-0002
東京都文京区小石川5-13-6 マンションマキ1階
TEL:03-3814-1087
FAX:03-5689-2412
ブログでは何度かすでに登場しているティプシーズは、僕たちのお気に入りの店の一つ
以前は凝った料理も提供していてレストランの雰囲気があったのですが、現在はワインバーとしての印象が強くなっています
店内も改装してカウンター席を配置しましたが、奥の方のテーブル席は以前と同じように残っています
10時近かったと思うのですが、それでもカウンターにはお客さんが数組、そして奥のテーブル2席のうち1つは男女3名のグループで埋まっていました
僕たちはもう一つのテーブルに着席、ワインリストを見ながらワインを選びました
そのリストの中に「早い者勝ち」と書かれたワインにふと目が止まる
それがこのワインです
REX HILL OREGON PINOT NOIR 1998 JACOB-HART VINEYARD
産地はオレゴン州、ピノノワールの産地として有名なウィラメット・バレー
一度飲んでみたいと思っていたオレゴンのピノでしたが、ティプシーズで初めて飲むことになりました
ピノ・ノワールにしては色合いは濃いめ
非常にスムースでシルキーな舌触り、香り高く、冷やかな印象がある
ヴィンテージは僕が社会人になった1998年ですのでもう15年経過しています
それにもかかわらず味わいはフレッシュ
デリケートで繊細な味わいですが、液体から旨みだけを吸い出したくなるような旨みがある
うすうす予想はしていましたが、アメリカのピノ・ノワールっておいしいですね、、、
瓶の肩の部分には澱がべっとりとついていました
保存状態もよかったのかもしれません
このワインは価格が5000円
オーナーさんの個人のコレクションを店にまわしてくれているというような話で、ほぼ原価で提供しているというような話でした
それを裏付ける証拠に、瓶の裏にこんなラベルを発見
ラベルが残っていることに店の方が気付いていたかどうか定かではありません
でも恐らく偶然に剥がれず残ったままになっていたのでしょう
しかし、もし56ドルというのが本当なら5000円で提供しているというのは破格ですよね
ありえない値付けに、とても得した気分です
グラスは僕が家でも愛用しているショット・ツヴィーゼルのビーニャでした
ピノ・ノワールにはブルゴーニュグラス、というイメージが強かったのですが、カジュアル感があって悪くなかったです
お通しに出てきたのは焼き空豆とハラス焼き
ピンク色の塩が添えられていますが、特に塩を使わなくてもハラスの塩気で空豆をおいしくいただけました
リエット
粗く挽かれた肉のおいしさが引き立つシンプルな味付け
燻製の盛り合わせ
いぶりがっこが盛られていたのが意外でしたが、不思議とワインとケンカしません
スモークチーズは熱々で中がねっとりと溶けていて、燻って固くコーティングされた皮とのギャップが面白いです
ティプシーズは茗荷谷の駅から歩いて5分ほどの住宅街の中にあります
冬の夜、暗くなるのが早い季節にもし初めて訪れた人がいたならば、このような場所に本当にワインバーがあるのかと思ってしまいそう
そんな不安がよぎる頃に、きっとティプシーズを発見できるはず
スライド式のドアを開けて一歩中に入ると、ほどよく効いた暖房の温かさが心地よい
内装はけっして凝った作りではないですが、しかし殺風景ということもない
洗練されているけれど、居心地がよい
その絶妙な店の雰囲気に馴染むのにはそう時間はかかりません
メニューを見て、注文し、ワインが運ばれてくる頃にはすっかり店を気に入ってしまっていると思います
この日、流れていた音楽はノラ・ジョーンズ
ボリュームを落とし、静かに流れる彼女の音楽は週末の疲れた心に浸み入ります
ワインと同じように・・・
小石川の至宝ともいえるワインバー、ティプシーズ
ずっと続いていてほしい、だけど人にはあまり知られたくない
いずれにせよ、また週末の夜に訪れてみることにしよう
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