2008年、フランスはアルザス地方のリクヴィルを訪れました
目的はヒューゲルを訪問すること
詳細はこちらご参照いただければと思いますが、その時に買ってきたのがこのワイン
日本に持ち帰って8年
ようやく抜栓しました
HUGEL "S" 2003
ヒューゲルのワインはジェロボームが輸入していて日本でも店で良く見かけます
しかしこの「S」はとても珍しいワインで、日本でも売っていないんじゃないかと思います
このネーミングも面白いですね
というのも、これはワインエキスパートの勉強を11年に初めてから分かったのですが(つまり、このワインを買ったときには気づいていなかった)、ドイツワインを勉強すると「リースリングS」というのが登場します
手元の参考書で確認すると、”リースリングS”とは、
モーゼルの粘板岩の急斜面(シーファー土壌)で収穫された、
最高のハーモニーを持つ辛口リースリングに与えられる称号
遅摘みブドウを使用するが、シュペトレーゼやアウスレーゼ
などの表示との併用は不可
Sマークの意味は、
Schieferboden(シーファーボーデン) 粘板岩土壌
Steihang(シュタイルハング) 急斜面
S-Klasse(エス・クラッセ) 最高の醸造技術
Super Premium(ズーパー・プレミウム) 特に選ばれた高品質
という意味があるようです
つまり、ドイツワインの規定に準じたかのようなネーミングが付されたワイン、ということのようなのです
面白いですね
とにかく、10年以上経過しているリースリングを飲むのはこれが初めてです
まず感じられたのは、リースリングらしいぺトロール香
色合いは濃いめのゴールドで輝きがあり、グリーンがかっています
オレンジピール、ナッツ、アカシアのハチミツ、グリセリンのような粘性と甘味
全体的にはきわめて穏やかで繊細なワインという印象
自宅のセラーでこのワインほど長く寝かせたものはなかったので、良い経験になりました
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