カブちゃんが大阪の友達に会っている間の時間を利用し、僕は島之内にあるフジマル醸造所を訪問してみました
島之内フジマル醸造所
大阪市中央区島之内1丁目1-14 三和ビル1F
06-4704-6666
島之内では、清澄白河でやっていたような「3種で1000円」のテイスティングコースはやっていないようです。とはいえ昼間からグラスワインで数種類試すのは少し大変そう
お店の人に「前に清澄白河に出かけた時に1000円で3種飲めたので、今日はそのイメージでやってきたのですが」と伝えたところ、「やりましょう」ということで
結局、1000円で4種のワインを飲むことができました
ありがたい
1)樽絞り 2017
ビヤ樽のようなステンレスタンクから直接グラスに注がれる樽搾りワインで、セパージュはデラウェア85%、ナイアガラ15%
濁りがあります
ラブルスカ種の華やかな香り、フレッシュな果実味、そしてしっかりした酸味でさっぱりとしたワインです
山形産のデラウェアがメインに使用され、ナイアガラはマセラシオンカルボニックで仕込んでいるそう
2016年のヴィンテージはセパージュがデラウェアとナイアガラで50%ずつだそうでした
2)大阪 デラウエア 2017
こちらは瓶詰めされたデラウェア100%のワイン
大阪は柏原産のデラウェアをメインに太子産のをブレンド。契約農家産ぶどう使用しているそうでした
やや濁りあるグリーンがかったレモンイエロー
まろやかな口当たり、繊細なやさしい味わい
果実味は押さえめでラブルスカの香りの印象も穏やかで、きれいなドライワインに仕上がっています
3)2016 キュベ・パピーユ デラウエア 甕仕込み
ジョージア産の甕を使用し発酵させているそうで、いまは発売していないワインなんだそうです
柏原にある自社畑のブドウを使用し、皮も種も一緒に仕込む
やや濁りのあるオレンジ色
うめシソのような香りで、後味に穀物のようなコクが感じられる
SO2を使用していないせいか酸化のニュアンスがあり、驚くことにむしろロワールの自然派の雰囲気に近い印象
これがデラウエアから造られたワインということが信じられない
アンフォラで仕込むということで温度管理が気になりましたが、空調による温度管理をしているそうです
そして大阪の土や草でアンフォラを覆い、土地の雰囲気を出しているそうでした
2014年から製造しているという、甕で作る珍しいワイン
4)オプナー ニッポンハタケ アカ 2016
山形産のマスカット・ベーリーA、メルロ、カベルネ・ソービニヨン、それに岩手産のキャンベルスを使用
軽く濁りのある明るいルビーレッド
ラブルスカ系の甘い香りに梗や種のようなスパイシーさも
アルコールは11%に押さえてあり、ライトながらも柔らかいタンニンが心地よい
軽い酸味に滋味深い旨みも感じられ、和食との組み合わせも幅広く受け止められそうな気がするワインです
何よりバランスがいい
ブレンドでここまでおいしい日本ワインは僕はまだ飲んだことがなかった
ここまでで4種のテイスティングが終わりました
個人的には3)のアンフォラで仕込んだデラウェア、4)のニッポンノハタケが良かった。3)はサプライズであり、4)はワイナリーのオピニオンといった感じ
グラスにて:オプナー ニッポンハタケ アカ プラス 2016
山形産のマスカット・ベーリーA(40%)、メルロ(40%)、カベルネ・ソービニヨン(20%)を使用
明るいルビー
ベリーA由来のさっぱりとした味わいで、”アカ”よりもこちらの”アカ プラス”の方が中程度のボリューム感があり酸も感じられる
より重心が低くなり軽やかな楽しさや気楽さがなくなっているものの、欧州品種100%に比べるとベーリーAの効果によるものか、だいぶライトな印象ではあります
バランス感という意味では”プラス”じゃない方の4)の方が良かったかな
隣に座ったお客さんが「醸造所は見学できるのか」と聞いていましたが、ちょうど仕込みが始まったばかりらしく残念ながら見学はできそうになく、そのまま店を後にしました
思いのほか面白いワインに出会うことができ、都市型ワイナリーの新たな発見のある訪問になりました
清澄白河にあるフジマル醸造所の記事もご参照下さい
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