アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

旅路 ロゼ スパークリング 2018 <北海道>




輝きのあるオレンジとピンクの中間の色合い

オレンジピール、グレープフルーツやレモン、それにラムネのような香り

細かくクリーミーな泡が爽やかに口内を刺激してくる。こなれたマイルドな酸が豊富で旨みも感じられる。味わいはサッパリとしたものではあるものの余韻は比較的長い。そしてピリリとしたミネラル感も。穏やかながらタンニンの渋みも感じられ、それがタイトな酒質の印象をもたらしているようだ。グラスにしばらく放置しておくと甘い花のような香りも出てきた




このワインは19年5月に訪問したワイナリーで直接購入してきたもの(詳細はこちら参照方)。”旅路”というブドウの名前は初めて聞いた。野生酵母を使用したワインということでクセのある味わいかと思っていたが実際に飲んでみるとまったく印象が異なるものだった。まるでブルゴーニュピノ・ノワールのような、酸と旨みが乗った大変においしいワインだったと思う

とりわけスパークリングに仕上げている点が成功しているように感じた。きめの細かい泡のニュアンスは、それを仮にギターペダルで例えるとまるでチューブスクリーマーのようだ。派手さはないがクリーミーなオーバードライブ。あるいはブースター。けしてノイズや過度の歪みというわけではない。スパークリングに仕立てることでそれが良質なエフェクターとして機能し、ブドウが本来持っている特徴を増幅し、引き伸ばしている

飲み終えたボトルの底には成分が凝集した巨大なオリが溜まっていた

カブちゃんには少し酸味が強く感じるワインだったようだが、僕にとってはとても驚きのワインだった





ワイン:旅路 ロゼ スパークリング
ワイナリー:TAKIZAWAワイナリー
ヴィンテージ:2018年
アルコール:8.5度
購入先:TAKIZAWAワイナリー
価格:2808円(税込)