アルさんのつまみ食い4

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Cinco Gatos Garnachao 2018/シンコ・ガトス ガルナッチャ <スペイン>




落ち着いた色調の紫色

やや臭さを感じる発酵の香りがあり、それに新聞のインクのようなニュアンスも

しっかりとしたタンニンはややザラつきがあり、そのせいなのか中程度の余韻は感じられる。果実のニュアンスもあるもののガルナッチャ(グルナッシュ)らしい甘みの要素があまり感じられず、グルナッシュを飲む時に期待する愉しさがあまり感じられないのが残念だった


同じブランドのヴェルデホも飲んだけれどそちらは味わいが薄いワインだったという印象が残っている。ヴィンテージのせいなのか、造りのせいなのか、定かなところは判らないがいずれもバランスという点で難があるワインたちだったような気もする

ヴェルデホの味の薄さは”優しい味わい”とポジティブに解釈すればそれは飲みやすさにつながると言えるのだが、このガルナッチャにはどうしても飲みづらさが拭えなかった

このブログで香りの表現に”臭い”というネガティブの極みとも言えそうなワーディングを使用した記憶は過去にないのだが、もしかしたらこれがあの「ブショネ」というものだったのかどうか、それはやはり分からなかった。ブショネが発生する確率から考えても今までに飲んできたワインの中にブショネのワインがなかったとも思えないのだが、しかしそれを「ブショネだ」と指摘してくれる人もいない家庭内の環境で飲んでいる限りにおいて自己判断で”ブショネ”に気づくのは難しいようにも思う

とはいえ、このワインの香りの違和感には記憶の底に沈んでいた”ブショネ”のことを久しぶりに思い出させるようなニュアンスがあり、少なくとも残念な評価にはなってしまったのは主にそのせいだったと思う



ワイン:シンコ・ガトス ガルナッチャ
ワイナリー:ボデガス・ナバロン
ヴィンテージ:2018年
アルコール:13.0度
インポーター:ワインキュレーション
購入先:ワインデイズ(第95弾!泡、赤、白!得旨ウルトラバリュー12本セット)
価格:4780円(税込)のうちの1本(6600円から割引適用後で4780円)