アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

イタリアンバール&ダイニング ヴィッラビアンキ @丸の内




この間でかけたばかりのヴィッラヴィアンキを再訪。今回は大学のゼミの同級生と。彼(仮にTさんとしよう)は数年前まで深センに赴任していて海外勤務の事情に詳しい。久しぶりの再会と情報収集を兼ねて丸の内に向かった

Tさんは深センに赴任している間にワインが好きになったそうだ。たぶん中国人はボルドーが好きなんじゃないだろうか。そんなイメージがある。勝手なイメージだが。そんなTさんも中国人の影響かどうかは分からないがボルドーワインはいろいろ試しているようだ

今回は僕の海外赴任のお祝いを兼ねてという名目でブルゴーニュを持参してくれた。ヴィッラビアンキはワインの持ち込みが可能だ。持ち込み料は1500円。そんな理由もこの店を選んだ理由だった。ワイン持ち込みが可能な店は意外と探すのが難しい。知り合いの店舗経営者というものも僕は持っていない。人脈のなさと金脈のなさは僕の属性情報の際立った特徴の一つと言っていい


Tさんから話を聞くにつれ海外赴任に対するリアルかつ時差のない新たな現地情報が増えてくる。情報が増えると海外赴任像に対する解像度がだんだんと上がってくる。解像度が上がるにつれて今度は不安と期待が同時に大きく膨らんでくるのを感じた

仕事のことはあまり不安に感じていない。やってもいないうちから何とかなるんじゃないかという気がしている。根拠はないけれど。言葉の問題も何とかなるだろう。社内公用語は英語だと聞いている。仕事で英語を使ったことはほとんどないが、これも何とかなるだろう。たぶん、自分はやれる子だと思う。おそらく


では何が心配かというと、酒が一番心配だ。中国と同じように”乾杯文化”がなくもない、という話を聞いている。特に歓迎会やパーティには要注意だ

グラスに並々と注がれたワイン(それが蒸留酒の白酒ではないことを祈るのみだ)を持ったローカル社員が目の前に20~30人並んでいるところを想像してみて欲しい。しかも一度列に並んで乾杯したはずの社員がまた長い列の後ろに並ぶらしい。エンドレス乾杯。想像しただけで恐ろしい。それらをすべて”乾杯”し終えた時に一体どうなってしまっているんだろうオレ

前前任者に話を聞いたところによれば「俺は一人でワインボトル10数本を飲んでたよ。毎回途中で気絶してるけどね」。10数本って・・そもそも胃袋にそんな量が収まるとも思えない。ドリンク&リバースの技を駆使していたのだろうか。僕はそんな”人間ポンプ”オジサンみたいな技術は身につけていない。いや、そんな飲み方をしてはワインに対して失礼じゃないだろうか(そんな説明が通じるとも思えないが)。それとも本当にすべて飲んでいたのだろうか

武勇伝の一つとして語られる話には多少の誇張も含まれている可能性を疑うことは肝要だ。しかし現実問題として乾杯がとどまることなく何度も繰り返される状況がやってくることは予め想定しておく他はない


期待の方はいろいろある。これは明るい見通しだと言っていい

地図を見てみれば日本列島と大まかには一連につながっているように見えなくもない。日本の最南端にある波照間島や與邦国島よりも北に位置しているくらいだ。地形的に日本と一連だと思えば様々なアクティビティにおいて日本との共通性もあるだろう。温泉、山、急峻で短い河川、そして海

温泉はたくさん出かけてみたい。トレッキングシューズを履いて山道のハイキングもいいだろう。鳥や昆虫もたくさんいるようだから写真に収めるのも楽しみだ。久々に釣りもしてみたい。コイ科の肉食魚がスプーンで釣れるとも聞いている。池袋の上州屋でラインを新調した。ネットショップでマイクロスプーンも購入した。準備は着々と進んでいる

もう一つ、自転車産業も有名らしいことが分かってきた。ジャイアントやメリダなど日本でも見かけることが多い自転車のメーカーの本社があるらしい。自転車を買って色々出かけてみるのも楽しいんじゃないかと期待している。現地で購入した自転車は帰任の際に日本に持って帰ってくればいい


そんなわけで、いまは不安と期待が大きく膨らんできて暴発しそうな日々を過ごしているところだ



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