アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

COCO都可 @龍江路





不動産巡りの移動途中、急に担当者(仮にAさんとしよう)が車を止めた。何事かと思ったら「暑いからタピオカ飲みましょう」と言う。「ご馳走しますよ」「とても安いんです」と


タピオカドリンク。トレンドに疎い僕でもさすがに知っている。日本でだいぶ流行ったと認識しているし、姪も大好きだったらしい。「だったらしい」と過去形なのは、すでに日本ではブームは下火になっているのではないか。僕が台湾に行くことが決まった時に会って話をしたときには既にもう姪の中でのタピオカブームは去ってしまっていたようだった


そんなタピオカだが、実は僕はこの時まで飲んだことがなかった。日本にいた時に飲む機会もなく、自ら買ってまで飲む気にもならず、というよりもただ単に生活空間にタピオカが登場してくるという雰囲気がない生活を送っていた。別にタピオカのことを遠ざけたりしていた訳ではない。ただ縁がなかっただけだと思う

台湾赴任が決定したので、だったら台湾行くまで日本では飲まないようにしておいて初のタピオカは本場の台湾で飲んでやろうと思って台湾へやってきた

そんなタピオカなのであるが、冒頭のように出会いは唐突に訪れたのである


Aさんにご馳走になってしまったこのタピオカミルクティー。想像していた以上に美味しかった――


何が美味しいか。お茶だ。何よりお茶が旨い。タピオカミルクティーティーの部分だ。飲むと口の中から鼻に抜けていく深く豊かな紅茶の香りが素晴らしい(ような気がした)。そしてそのすぐ後に太いストローを上ってきて口の中に流れ込んでくる丸くて弾力のあるタピオカ。もしかしたらタピオカは無くても十分成立する飲み物なのではないか。それくらい紅茶が美味しかった

「微糖にするのが私のおすすめ」だとAさんは言う。確かに少し甘みがある方が飲み込みやすいような気はした。しかしこのティーの旨さをよりストレートに堪能するのであれば糖は不要かも知れない。タピオカに甘みを感じるのでそれで十分な気もする


Aさんに台湾で有名なタピオカミルクティーの店を聞いたところこの「COCO」の他には「50嵐」も有名らしい。この店は市内を歩いているとよく見かける。黄色と青い看板が目印だ。そちらの店も今度試してみようと思っている



台北市中山區龍江路350號
0225018189