アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

隅田川の東、スカイツリーの北 @向島

冬雲が空を覆い、吹く風が寒いこの日、向島へ散歩に出かけました



どうも最近は人混みが苦手で、西の新宿や渋谷といった街には全く行かなくなりました。まあ住んでいる小石川から遠いというのもありますが・・・



地下鉄を乗り継ぎ押上へ。駅を降りるとすぐ近くに東京スカイツリーが見えますが、下から見上げるとだいぶ威圧感があります





町を歩いているとこんなシャッターが。この消防士、アンパンマン・・・!?





今日のお目当ての一つが東向島の地蔵坂通り





この通り沿いは商店街にもなっているようでお店がいくつかあります。まずは「稲荷ずし 松むら」さんで稲荷ずしを購入



しっかりご飯が詰まっており、甘めの油揚げがおいしい





続いては「龍昇亭 西むら」さん。安政元年(1854年)、雷門の前に創業したのが始まりということでたいへん歴史が古いようです



こちらでは栗蒸し羊羹を購入





地蔵坂通りを抜けて墨堤通りまで来ると、角にきび団子の「吉備子屋」さんがあります
こんなホームページもありました



ひと串には4つの小さなきび団子が刺さっていて、これが5本で1人前。注文を受けてから湯につけます。少しピンクかかったツヤのある団子をほのかに塩味の利いた甘いきな粉とまぶして提供されます。なんだか懐かしい味わい






続いては向島へ向かいます



この辺りは歴史を感じさせるような建築物を多く見かけます。割烹料理のお店も多いようですね。向島には花街がまだ存在しているというように、伝統や歴史が息づいている感じがあってとても風情を感じることのできる街でした



向島のお目当てはこちら



季節の生ジュースとくるみパンの喫茶店「カド」さん




こちらは以前このブログでも登場させていただいた「ピノキオ」さんと同様に「おやつ手帖」で紹介されていた喫茶店です



ちょっと引いて写真を撮ると・・・



本当に角(カド)にあります、、、



看板に「季節の生ジュース」とある通り、その時々で旬な果物を使用した生ジュースが有名のようで、今の季節はイチゴ、温かいオレンジジュース(オレンジ版のレモネードと店主は仰っていました)、定番のバナナなどがあるようです


今回僕らが注文したのは「活性生ジュース」。"医食同源"の考えから作られたというこちらのジュースは蜂蜜、アロエ、パセリ、セロリ、リンゴなどが入ったとても健康に良さそうなジュースです



強い香りを持つセロリがまず最初に感じられますが、全く飲みづらさはなくておいしいです。写真はパンとのセットメニューにしたため1/2のサイズになっていますが、セットでも普通サイズ(350ml)は注文できるようです



セットに合わせたパンは、茄子とモッツァレラチーズの入ったサンドとコロッケサンド。予め4つに切ってくれているので具だくさんでも食べやすいです





パンは店主が独学で作ったパンなんだそうです。全粒粉を使用したパンは素朴で、具と一体になったサンドを味わえばその味わいの虜に・・・



サンドは単品で頼んでも400円。この値段でボリュームたっぷりですから、食べ終わるとかなりお腹がいっぱいになります。カウンターにもパンが並べられていて、パンだけでも買って帰ることができます。実際、僕たちが滞在した短い時間の間にも2人くらいのお客さんが買いにきていました。1つ300円ですからかなりお得だし、なにしろとてもおいしかったので僕たちも2つ買って帰りました





天井には店主が描いたというトールペインティング。パンも独学だということだから、とても器用な人なのだと思います。そしてシャンデリア。カウンターの奥には絵が数枚飾られています。特徴的な形のテーブル席が2つあり、そこにもペインティングが描かれています。壁には古そうな手書きのメニューが掲げられており、何故か時計が2つ(時刻が微妙にずれているところはご愛敬)。どこをとっても今時の喫茶店にはない代替性の無さ。歴史的な重さが漂う空間。次々に訪れるお客さんたち。雑誌にもよく取り上げられていますので、僕たちのように初めて訪れるお客さんも多いと思うのですが、1度来てみれば魅惑的な、また来てみたいと思わせる何かがあります




僕たちの後に小さな娘さんを連れた親子4人組が隣のテーブルに着きました。2人のお子さんにそれぞれジュースを注文しようとしていた両親に対して「子供で1杯は多いと思うから1つを半分にしてあげましょう」という店主。商売っ気がなく小さな儲けを気にしない、そして話し方もどちらかといえば不器用さが感じられるような店主ですが、チェーン店にはまずあり得ない、マニュアル通りではないこうした対応に触れれば、やっぱりこういうお店にはまた来てみたいと思ってしまいます







次々に高層ビルやマンションが現れては消えていく東京ですが、こういうお店が残っているのもまた東京という街の懐の深さであり、混沌としながらも心の通った人間らしい部分も残す東京という街の良さなのかも知れません







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