気づいたらマイルが貯まっていまして、初めてマイルを使って飛行機に乗って出かけてみることにしました
向かった先は小松空港
本当は高松に行ってみたかったのですが少しマイルが足りなくて・・
1997年
僕がまだ大学4年生の夏、初めて一人旅を経験しました
実家から車で直江津まで連れて行ってもらい、そこから鉄道を乗り継いで能登半島のほぼ先端にある漁村の街、珠洲に到着したのは夜も遅い時刻でした
駅前は暗くて、唯一明るい光を発しているものといえば電話ボックスくらい
珠洲の夜はあまりに暗くて右も左も分からず、その電話ボックスから予約していた民宿に電話をして、駅前まで迎えに来ていただきました
そんな記憶がいまだに残る初めての一人旅では、歩きとバスだけで能登半島の西側の海岸沿いを数日かけて旅をし、最後にたどり着いたのが金沢でした
おそよ20年前の記憶は不確かなもので、思い出せる記憶もあまり多くはありません
ただ、久しぶりに再訪した金沢はあまりにもモダンな印象でありながらも、加賀百万石といわれた歴史と伝統芸能に裏打ちされた文化の深さも併せ持つ、素晴らしい街であることを再発見しました
天気が悪くて、これ以上にないくらいのドシャ降りの中を歩いたりせざるを得ませんでしたが、かなり楽しい旅行になりました
小松空港から出るバスに乗り、近江町市場のすぐ隣にある宿泊先の「ホテルパシフィック」についた時にはすでに23時半頃でした
このホテルは、金沢で2番目に古いビジネスホテルを改装しているらしいです
外観は確かに古めですが、1階がカフェにもなっていたり、部屋の内装はこのようにシンプルにしてかつ機能的
値段もかなり安い方だと思います
近江町市場界隈は夜が早く、まだ晩ごはんを食べてない僕たちは街をさまよい食事ができる店を探したのですがあいにくどこも閉店で
結局、すき家で牛丼を食べました・・
その帰り、コンビニで石川県のお酒「常きげん」を購入してホテルで飲みました
すっきりおいしい酒でした
翌朝は近江町市場観光からスタート
ガイドブックに載っていた、近江町コロッケ
一つ買ってみました
どじょうのかば焼きも金沢では有名でしょうか
人生で初めて食べてみましたが、若干の泥臭さがあってタレがないと食べにくいかも
しかし滋味深い味があって、お酒と合わせたら何本でもいけそうです
アンコウは腹ばいになってると何だか人間のように見えなくもない・・
朝ごはんにしたのがこちらの「もりもり寿司」
店の前で予約をして、順番が来るまでしばし待ちます
ここからが食べた寿司たち
一つ一つの解説はしませんが、、写真では分かりにくいかも知れませんが、とにかくどれもネタが大きいです
名物のバイ貝
近江町市場にある有名な酒屋さん、酒の大沢ではお土産に天狗舞を購入
お腹も一杯になったので、ここから市内観光にでます
といっても、かなりの雨の量ですが・・
ホテルで無料で傘を貸し出していたので、大きめのビニール傘を借りられて便利でした
とりあえず、武家屋敷方面に向かうことにしました
街に点在する古い建物が雰囲気あっていい感じです
この交差点の角にあるのが「ひらみぱん」
これも古い建物を再利用したもののようで、店員さんに聞いたら「昔はアイロン屋さんだったようです」とのこと
なので、てっきり「クリーニング屋さんだったのかな」と思っていたのですが・・
ネットで調べると、「大正時代の鉄工所跡の建物を利用した」とありました(こちらご参照ください)
アイロン屋の意味は、
アイロン屋 = Iron Factory = 鉄工所
ということだったのか・・
ひらみぱんの横の建物もまたまた古めかしい建物で、こちらは古本屋さんになっています
この辺りから「金沢、なかなか渋い街だな・・」と思い始めました
この写真もなんてことのない街中の店ですが、これだけ切り取って見たらまるでパリのブティック
無料で見学で来た武家屋敷
和菓子屋の村上の本店はここにあったのか・・
ふくさ餅っておいしいですよね
村上のふくさ餅に出会ったのは今から13、4年前でしょうか
働いていた会社の工場が石川県にあって、確か出入りいしていた銀行さんがお土産に持ってきてくれたような記憶があります
あれ以来、ハマってしまって何度もリピートしました
いよいよ武家屋敷界隈に入ってきました
家で使える食器があれば買ってもいいな、金沢土産にもなるしな、と何気なく食器を見ていました
その中に色使いとデザインが目を引く食器があって、ふとカブちゃんに「このスイカのデザインの、色がきれいだね」などと話した瞬間、それを聞きつけたのかレジ奥に静かに座っていた店員さんが飛び出てきて「この器はですね・・」と解説を始めてくれました
僕たちがじっくり器を見ていたので焼き物が好きなのかなと思ったそうなのです
女優の夏帆さんに似たこの女性店員さんの解説はとても丁寧で、話を聞いているだけで焼き物が本当に好きなんだろうなという風に感じさせるところがあります
そして、何か売ってやろうという厚かましさがない
店で売っている食器に彼女のお姉さんが料理を盛りつけた写真まで見せてくれたりして、その写真がまたオシャレな感じなんですよね
もともと何か買おうかと思っていたのですが、少し女優の夏帆さんにも似た店員さんの説明も良かったので、けっきょくお皿を2枚と茶碗を2つ買いました
オーナーらしい女性が近くに立っていましたので、おそらくこの方に採用されたのだと思います
もしこのオーナーさんの手柄があったとしたら、彼女を販売員として採用したことでしょうね
秀逸な営業マンですよ、本当に
金沢土産を手に、気分よく店を後にしました
焼き鳥の名門、秋吉を発見