アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

武道館でエリック・クラプトンのライブを観た



正直言ってクラプトンはあまりまじめに聴いてきた訳ではないし持っているCDは『アンプラグド』の1枚のみ、という不謹慎さではありますが、平成も最後の月となる19年4月に生まれてこのかた初めてクラプトンのライブに行ってきた





出かけたのは4/20(土)の最終公演。客層としてはさすがにシニア層が多かった。週末の公演だからでしょうか、かなり早めの17時開演


使用していたギターは少し緑色がかったボディカラーのストラトキャスターで指板はメイプル。アンプもフェンダー製で黄色のツイード。ペダル類はクライベイビーと、あと1つか2つくらいしか挟んでいなかったのではないでしょうか、ほぼアンプ直のマイルドなフェンダーサウンドが良かった。腕があるからペダルが要らないんだろうなあ。そして何よりも、全く肩の力が抜けていてフィンガリングもピッキングも非常に滑らかで柔らかい。あんなふうに力抜けて弾ければよいのでしょうが・・。あらためて勉強になりました。あと、構え方もかっこいい。ネックがほぼ水平か角度がついてもほんの少し傾くだけというところで、高音を引くときにようやくネックが持ちあがってくる程度。あのネックの角度がかっこいいんだよなあ。それと、あまりチューニングしないのね・・


途中のアコースティックセッションではマーティン000-28ECが登場。僕も同じマーティンを持っているがそれはD-28。まったくタイプの異なるギターだということは理解しつつも、あのトリプル・オーの低音弦を弾いた時の「ゴンッ」ていう音がD-28では出ないですね。いずれにしてもTears in HeavenやLaylaといった『アンプラグド』でもお馴染の曲が盛りだくさんで大変感激しました


それから驚いたのはサポートに入っている左利きのギタリスト、ドイル・ブラムホールII。335風のサンバーストカラーのセミアコを使っているのですがよく見ると弦を下から上にはじくようにアップピッキングで弾いているんですね。今までそんな弾き方するギタリストは見たことがないのでまずそれに驚いた。さらにびっくりしたのは、よくよく見ると弦の張り方も通常の真逆になっているんですね。通常は1弦から6弦まで指板の下側から上に向かってゲージが太くなっていくはずなのに、このギタリストは6弦側が指板の下側にくるようになっている。これにはビックリ仰天しました。しかし結果的に見てみると、逆に張った弦をアップピッキングで弾くことによって普通に張った弦をダウンピッキングしているのと同じことになってるのですね。とはいえ、どうしてこんな複雑なギターの弾き方をしているのか、不思議でなりません。コード弾くとき一体どうやって弦を押さえるんだろうか・・



MCはなく、あっという間の2時間。全体的には音量がほどよくてしっかりとして落ち着いた演奏だったことが印象的。音がでかいバンドも多いと思うけれどこれくらいの音量だとむしろよく聴こえていい


再び来日することがあるのかどうかわからないけれど、今回みられて本当に良かったと思いました




<メンバー>
エリック・クラプトン(Vo./G.)
クリス・ステイントン(Key.)
ドイル・ブラムホールII(G./Vo.)
ネーザン・イースト(B.)
ポール・キャラック(Key./Vo.)
ソニー・エモリー(Dr.)
シャロン・ホワイト(Back Vo.)
ケイティ・キッスーン(Back Vo.)


<セットリスト>
01. Pretending
02. Key to the Highway (Charles Segar)
03. (I Wanna) Make Love to You (Bobby Womack)
04. I'm Your Hoochie Coochie Man (Willie Dixon)
05. I Shot the Sheriff (The Wailers)
06. Driftin' Blues (Johnny Moore’s Three Blazers)
07. Nobody Knows You When You're Down and Out (Jimmy Cox)
08. Tears in Heaven
09. Layla (Derek and the Dominos)
10. Running on Faith
11. Badge (Cream)
12. Wonderful Tonight
13. Cross Road (Robert Johnson)
14. Little Queen of Spades (Robert Johnson)
15. Cocaine (J.J. Cale)
---encore---
16. High Time We Went (Joe Cocker)