アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

食事処 あおき @高知


GWに京都への帰省のついでに足を延ばして出かけた初めての高知県

京都から高速バスで行く手段もあったのだけど乗車時間が5~6時間という長さに躊躇してしまい、まずは岡山まで新幹線で向かい、倉敷と岡山を観光しつつ、岡山から高速バスで高知まで向かうルートを選択。新幹線とバスの移動時間を合わせるとそれなりの時間になってしまうけれど、倉敷も岡山も初めてだったからこれはこれでなかなかよいアイデアだと思った次第



さて、初めての高知で何を食べるか

カブちゃんがいろいろと調べてくれて、もっとも興味がわいたお店に電話しなんとか無事に19時半入店で予約ができたのがこちら




ご夫婦で経営されている、高知駅から歩いて10分ほどの至近にある居酒屋。店についてからも予約と思しき電話がリンリン鳴りやまないような状況で、2名で切り盛りしている関係で接客、電話対応とお忙しそうでした・・たいへんな人気店のようです


付き出しはなんと5種類も



せっかく高知に来たので地元の日本酒を飲みたい。「いろいろあるけど、辛口がいい?それとも中間?」「じゃあ、中間で」というようなやり取りの後に出てきたのがこちらの日本酒です

無濾過純米 中取り 南


純米で17度という高いアルコールながら酸がシャープでキレが良いため重さを感じさせない。そのせいか食中酒としてとてもよいお酒でした


蔵元:有限会社 南 酒造場
住所:高知県安田町安田1875
原料米:松山三井
精米歩合:60%
酸度:1.7
日本酒度:+8.0
アルコール:17度
製造年月:H31年(2019年)4月


ビールに続けてカブちゃんが頂いたのは「ウマ酎」。耳慣れないこの飲み物は、馬路村の特産である”ユズ”を使用したジュースを焼酎で割ったものらしい。さっぱりしていておいしいけれど、やや焼酎が濃かったかな・・


頂いた料理は以下のような内容です


ウナ丸タタキ:
高知ではウナギも名産のようです。薄造りながら弾力のある食感と軽くざらりとした食味に川魚のような印象があるものの、ポン酢がかけてありタンパクであっさり


カツオ塩刺し:
とにかく分厚い。焼き目が芳ばしく、柔らかい。臭みはまったくない。高知ではカツオに”塩刺し”というジャンルがあるようで、カツオが塩やその他調味料につけてあるので醤油などつけずにそのまま頂けるようです。こちらではこだわりのオホーツクの塩で味つけられているのでそのままで。生ニンニクのスライスと共に


はちきん焼:
ざく切りの玉葱が甘い。だし醤油の味がついているのでそのままで。お好み焼きのようなイメージ


四万十のり天ぷら:
ねっとりとした川のりをさっくり揚げてある。ノリがもちもちしている。はじめての食感



カウンター席などはなく全て座敷席。大きめのテーブルに相席が標準。隙間なく敷かれた座布団にアットホームな印象と居心地の良さを感じる。場を切り盛りするマダムの接客は「お隣のお客さんも東京からよ」というように相席のお客さん達同士が気まずくならないよう自然と繋いでいくうまさもある。だから、初めての人と隣り合わせでも「あ、どうも」的なコミュニケーションくらいは自然と生まれるような都会にはない他人との距離の近さを感じることができる。お客さんは県外から来ている人達も多そうでしたが、落ち着いた大人の方たちが多かったので何ら場があれるようなこともないし、気楽に時間を過ごすことができました

素材を生かした料理の数々と地場のお酒たち。そしてご夫婦の距離の近く温かい接客。これらがこの店の魅力ではないかと思いました


予約なしで訪問してくるお客さん達が多数いましたが全て断られていました。来店するなら予約は必須のようです



店名:食事処 あおき
住所:高知県高知市北本町1-1-1 山崎ビル 1F
電話:088-875-4744