アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

KAFE工船 @京都



GWに京都へ帰省したその最終日

コーヒーを飲みたくなって出町柳界隈で見つけて入ったのがこちらのお店。初めてのお店です



レトロな建物に入って突き当たりの階段を上り、廊下をしばらく歩いた先にそのお店はありました



コーヒーは「豆の産地」「豆の煎り具合(4段階)」「濃いめか薄めか」を選べるようになっている

この時点でかなりのこだわりを感じてしまうのですが、さらに驚いたのは注文してから出てくるまでの時間。手間暇かけてじっくりとコーヒーを淹れていくので、計ったわけではありませんが、10分くらいかかったんじゃないだろうか

豆を選んで、お湯を沸かして、豆を挽いて、ネルドリップでじっくりと淹れていく。様子を見ていたら途中で何度も抽出具合を確認するかのように香りをかいでいるんですね。仕事が細かく、そして丁寧

で、目の前に出てきたのがこちら


ティーポットのような容器にコーヒーが入れられています。そして小さなグラスと持ち手の長いスプーン。普通にコーヒーカップに入れられたものが出てくると思っていたので思わず店員さんに「これは何ですか・・!?」と聞いてしまった。自分でポットからグラスにコーヒーを移して頂きます。お願いすれば砂糖なんかも頂けるようでその場合にはこのスプーンでかき混ぜるみたい

コーヒー豆のおいしさの細部まで感じ取れるような、繊細ながらしっかりとした味わいのコーヒーでした


入り口近くのところでは焙煎機がグルグルと音を立てて回っています

焙煎機というと一般的には豆を入れた大きな洗面器みたいのが水平方向にぐるぐる回っているイメージがあるのですが、こちらの焙煎機は横に倒した円柱形のような形をしたものが横向きのままぐるぐると回っています。店員さんに聞いてみると通称「ぶた釜」というらしいです。確かに、ゴロンとした豚さんのようにも見えなくもない

いまどきこの手の焙煎機を使っている店は少ないらしく、焙煎した豆は手でかき混ぜて温度を冷ましたりしないといけなかったりして手間もかかるしあまり効率的ではないものらしい。それに釜の温度を上げてからじゃないと豆を入れないらしくて、ちょうど僕たちが行ったときはまさにその温度を上げる作業をしている最中だったようです。グルグル回して空焚きしているようなイメージ

そういうのもとてもこだわり感じます




店内には自転車や工具なんかも置いてあってまさに工房のような雰囲気を漂わせる。店主の好みがそのまま反映されたかのような内装は客としてやって来てもとても落ち着くことができるように思います




店名:KAFE工船
住所:京都府京都市上京区河原町通今出川下ル梶井町448 清和テナントハウス2F G号室
電話:075-211-5398