アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

I Balzi Rosso 2017/イ・バルジ ロッソ <イタリア>




濃く艶のある紫

黒系果実のチャーミングな香りは初めローヌに見まがうような印象も感じたがが、時間が経つとだんだんベリーAのようなイチゴのようなトーンも感じられてくるところでローヌとの違いがはっきりと顔を出してきた

まろやかな舌触りで酸も十分あるものの果実味の方が優っていて、香り同様にベリーAに共通するキャンディっぽさもある。フレッシュな果実とクリスプなニュアンス。ローヌと比べると比較的涼やかな印象が漂う。2日目になるとタンニンもこなれてきて果実味がより前面にでてくる。甘ずっぱい香り、そしてチョコレート。さらにおいしさが増してきたような気がする




よく売れているワインだからだと思うけれど、はせがわ酒店の棚の中にいつも欠品している商品があってそこには「次回入荷はxx予定」という張り紙が貼ってあった。いつか入荷されたら購入してみようと思っていたところ、ある日棚に並んでいるのを見つけて購入したのがこのワイン。この価格帯にもかかわらず重厚なボトルに詰められていて高級感もある。どうやら売れ筋商品のようだ

ラベルをよく見てみると「appassite(アパッシート)」という文字が見える。ワイン名には謳っていないないけれど”appassite”と書いてあることでこれが陰干しブドウを使用したワインであることが分かる。確かにコクがあり甘みのしっかりとした造りのワインだったが、この出来で価格が1200円程度というのはまったくの驚きだ。赤ワインをあまり飲まなくなったカブちゃんにも好評だった。グラスに注いで飲み始めるとお代わりせざるを得ないおいしさがあって、平日の夜にもかかわらず3杯も飲んでしまった。アパッシートだが十分な酸があるためか重くなり過ぎず飲みやすさもある。心地よい酔いがジワジワとやってくるし、飲み進めていくと身体も温まるような気がした。ブドウ品種はコルヴィーナ・ヴェロネーゼ。飲むことの少ない品種だが、とても好印象だった

とにかくコスパがよいし、また見つけたら買ってみたいと思うワインだ




ワイン:イ・バルジ ロッソ
ワイナリー:カーサ・ヴィニコラ・ナターレ・ヴェルガ
ヴィンテージ:2017年
アルコール:14.0度
インポーター:重松貿易
購入先:リカーズハセガワ北口店(八重洲
価格:1210円(税込)