西荻窪のコーヒー豆店「アロマフレッシュ」のことは１６年にも一度取り上げていた。残った生豆は冷凍庫で保管したままいつか焙煎しようと思いつつ４年も経ってしまった
在宅勤務を続けたまま突入したＧＷに久しぶりに残りの生豆を焙煎をしてみた
見た目は４年前から特に変わりなし
フライパンで熱して約１０分後
約２０分後。豆がはぜ始めた
約３０分後。せいぜい２０分ぐらいで焙煎を終えようと思っていたがだいぶ時間を超過してしまった。見た目としては”何となく焦げている”という感じで、コーヒーショップで見かける焙煎済みの艶やかで油の浮いたような豆に比べるとどうにもカサカサした感じの見た目。色ムラもかなりあって正直言ってうまくいったという感じがしない上に、焙煎したコーヒーのいい香りが全くしてこない
前回焙煎した時はもっとチャフが散乱してコンロ周りが汚れてしまったのだが、今回はなぜかあまりチャフが出なかった
豆を挽いてみた。ようやくコーヒー”らしい”香りが立ち上がってきたが、それでもやはり何だか違う感が否めない。むしろ生っぽいナッツ類のような香りがしてくる。色も白っぽい
淹れてみたがやはりどうにも色が薄い。抽出した後の豆のカスも白っぽくてコーヒーのようには見えない。そして味の方も「コーヒーに似た何か」としか言いようのない微妙な味わい。しかし不思議と飲めなくもない
少し冷凍庫で寝かし過ぎて生豆が劣化してしまっていたのか、あるいは焙煎自体がうまくいかなかったのか。いずれにしても保存と焙煎とすべての条件が悪かったのは事実だと思う
なお、アロマフレッシュの安藤久蔵さんは１７年末頃にお亡くなりになってしまったそうだ。１００歳を超えてなお働いていたということ自体が驚異的だが、そんなアロマフレッシュの生豆をいま焙煎したということが感慨深い
２年以上経ってしまったが、安藤さんについてはご冥福をお祈り致します
合掌
アロマフレッシュ
杉並区善福寺１－３
