アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

ナッティーズ カフ @茗荷谷


播磨坂から一筋入ったところにある喫茶店。19年1月にオープンしていたようだが知ったのはずいぶん後になってから。そうこうするうちにどうやらすこぶる評判がよいらしいという情報を仕入れてきたカブちゃんが「ぜひ行ってみたい」ということで、雨がちな梅雨のさなかに出かけてみたらなかなかに凄いお店だった




場所だけで考えると「なんでここに?」というような変哲のない住宅地にその店はあった。看板を見ればなんだかインド料理店のように見えなくもない外観に違和感も多少は感じつつも店内を覗くと女性を含むお客さんも複数いて、少し勇気が出ておそるおそる入店してみた



コーヒーとデカフェを注文し、カブちゃんは食べてみたかったプリンを注文して僕はバスクチーズケーキを選択。プリンは評判通りのおいしさで、固めの焼きプリンに苦めのカラメルソースがとてもよく合っていたと思う



そしてバスクケーキだが、これが思わず唸ってしまうおいしさだった。生地の硬さといい食感といい、チーズの味わいといい焼き加減といい。非の打ち所がないほどあまりも好みの味わいだった。添えられた岩塩をつけると甘みが引き立ち、そして味わいにも変化がつく。また次が食べたくなり、食べるごとに嘆息する。残りが少なくなっていってしまうのが口惜しいのだがなんといってもボリュームもあるのが嬉しい。これで650円。店で食べることを考えればリーズナブルだと思う。サンセバスチャンのラ・ヴィーニャで食べたものとはだいぶ異なるが、それとこれを比較をする必要はないと思った




店内の様子も観察してみるといろんなもののチョイスとレイアウトが不思議な気もしたのは、例えば薄型の大型テレビに映っていたのはテレビショッピングのチャンネル。音はミュートしてある。そしてボーズのAMSシリーズと思われるステレオからは様々な洋楽が流れている。オアシスのリヴ・フォーエバーも流れてきた。ご近所のおじさんらしき人が入ってきて先客の別のおじさんと競馬の話をし始めるといつの間にかテレビ画面は競馬中継に変わっていた。ハイネケンを飲む男性。そして後ろの席ではオシャレな若いカップル。向こうの窓際の席では勉強をしている学生風の男子。そして冷静を装いつつバスクケーキを唸りながら食べる中年の男・・


カブちゃんとは「3か月したらまた来よう」と話しつつ、店を後にした



NUTTY'S CAFF
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