アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

Famille Hugel Gentil 2018/ファミーユ・ヒューゲル ジョンティ <フランス>




淡く輝きのあるレモンイエロー

オイリーな香り、オレンジと黄色の中間の柑橘系果実。マスカット(ミュスカ)のアロマティックな香りも感じられる

しっかりとしたテクスチャーで果実味豊かで味わいもはっきりとしている。冷涼な雰囲気をたたえる心地のよい苦味は味わいの輪郭を際立たせ、ワインに立体的な印象を与えているようだ。ミュスカに由来すると思われる甘みも強いが苦味と豊富な酸のおかげで重くならず、高い次元で味わいのバランスを保っている。飲むにつれブドウが活き活きとしているイメージがあり、溌剌とした搾りたて果実の味わいが存分に楽しめるワイン。白コショウのようなスパイシーさも感じられるのはゲヴュルツトラミネールの仕業だろうか。余韻も非常に長い




20年4月のファミリーセールで購入したヒューゲルのこのワインは、およそ1年前にも飲んでいた(前回の記事はこちら参照方)。同じワインだから当然のように印象はだいたい同じようなものだが、ヴィンテージは2年の差がある。1年もの間を置いて飲んだヴィンテージの味わいの違いを言い当てるのは自分には不可能だが、ヒューゲルはどんな年でもおいしいワインを作っているという印象があるので期待を裏切られない安心感がある。実際、いつ飲んでもおいしい

ヒューゲルの立地を理解するには北のストラスブール、西のボージュ山脈、南のコルマール、そして東のライン川、これらの位置を押さえておけば問題ない。まだブログを始めていない2008年に出かけたシャンパーニュアルザスブルゴーニュの旅でヒューゲルを訪れた時は鉄道でコルマールまで行き、そこからバスでリクヴィールの街へ移動した。リクヴィールは小さい街だが周囲をブドウ畑に囲まれた美しい街だったことを覚えているし、今は亡きエティエンヌ(ヒューゲル12代当主)に案内していただいたワイナリーのことは今でもよく覚えている




ワイン:ジョンティ
ワイナリー:ファミーユ・ヒューゲル
ヴィンテージ:2018年
アルコール:13.0度
インポーター:ジェロボーム
購入先:ジェロボーム(20年4月ファミリーセール
価格:1650円(税込)