アルさんのつまみ食い4

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Dog Point Vineyard Sauvignon Blanc 2018/ドッグ・ポイント・ヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン <ニュージーランド>




淡いイエロー

抜栓したてに独特な硫黄のような臭気を強く感じたのは、これがソービニヨンの香りとしてよく例えられるいわゆる”猫のおしっこ”というものだったのかも知れない。実際のところ、”猫のおっしこ”のにおいを嗅いだことがないのでよく判らないが。その香りはソービニヨンブランに特徴的なハーブのようなグリーンの香りよりも強いもので、カブちゃんもあからさまに「臭い」と言っていた

極めて爽やかで繊細な質感、かつ味わいもよく乗っていて余韻も中程度。フレッシュな果実のおいしさが堪能できる。舌の上でほどけて薄く広がる柔らかなテクスチャーだが、反面その柔らかさは先日飲んだソーホーワインズのソービニヨンに比べるとやや焦点が定まらないワインという悪印象をもたらすかも知れない

開栓したてで感じられた、おそらくはチオール化合物によるものと思われる香りは、時間の経過と共に収まっていったことを注記しておきたいと思う



このワインもジェロボームのセールで購入したもの。マールボロのソービニヨンブランであること、クラウディーベイの栽培責任者とチーフワインメーカーを経験した人が2002年にスタートしたワイナリーであること等に関心を持ち購入したワインだった。ジェロボームのサイトを見るとこのワインは”クラシカル”なスタイルを持つとして紹介されている


ドッグポイントのサイトを見ると2019年ヴィンテージに$28の価格がついている。この”$”マークがNZドルなのかUSドルなのかよく判らないが、仮にNZドルとして2100円程度(1NZドル74円換算)と思えば妥当な値付けだと思う。しかしこれがUSドルで2900円程度(1USドル104円換算)と思うとやや高い気もする

最近になって飲んだニュージーランドのソービニヨンブランをあえて比較するならば、ソーホーワインズのソービニヨンに軍配を上げたい。味わいにおいてはソーホーワインズの方が好みだ。あるいは価格の面においても。ただしクラウディーベイのソービニヨンブランをこれまでじっくり味わったことがないので、”クラシカル”と評されるドッグポイントのワインが果たしてクラウディーベイに似た味筋のものなのか、またはマールボロと言えばむしろソーホーワインズよりもこちらの方が”らしい”味わいなのか、現時点では判別がつかないのだが



ワイン:ソービニヨン・ブラン
ヴィンテージ:2018年
アルコール:13.0度
インポーター:ジェロボーム
購入先:ジェロボーム(20年12月ファミリーセール
価格:2359円(税込)