アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

Famille Hugel Pinot Gris Classic 2018/ファミーユ・ヒューゲル ピノ・グリ・クラシック <フランス>




輝きと透明感のあるストローイエロー

ややオレンジ寄りの果実でフローラル。冷涼さも感じられ、そして若干のスパイシーさも

熟した果実のジューシーなフレーバーが広がり、ファットで糖蜜のような甘みも感じられる。まさに美味しい果実の味わいだ。少し樽のようなニュアンスを感じたのは気のせいかも知れない

リースリングに比べると分かりやすくカジュアルな味筋で、やや線が太くてやんちゃ。ヒューゲルのラインナップで言うとリースリングにとって何番目かの弟分的な存在の品種のように思う。ただ弟分だからといって弛んだところがある訳ではなく、そこはしっかりタイトな味わい

甘さとほのかに感じる苦味がワインに複雑さと飲みごたえ、そしてボリューム感を与えている印象で、ブドウのおいしさが堪能できる味わいだ




ピノ・グリはリースリング、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカと並びアルザスにおける上質指定4品種の一つ。前回飲んだシルヴァネールピノ・ブランはこの4大品種としては指定されていない

しかし4大品種に指名されていないからと言って品質が悪いことには全くならないのだが、フランスワインは何かと格付のようなものに拘るところが面白い。山梨県知事あたりが「県内のワイナリーの格付を行う」などと言い出せばきっと大変なことになりそうだ。おそらく次回の選挙で当選することもないだろう



写真向かって後列の左側に立っているのがエティエンヌ・ヒューゲル氏。丸の内のイベントで出会って、その後に旅行で訪問したリクヴィルのセラーでは案内をしてくれた。テクノロジー好きで、充実したヒューゲルのホームページは彼の手によるものだと思う。当時はTOSHIBA製のラップトップを愛用していた。2016年4月9日、エティエンヌが他界してすでに5年が経過した

そんなさなか、ふと見ていたフェイスブックにエティエンヌの日本人の奥さんであるカオルさんのページが出てきた。いまはボルドーメドック格付け2級、マルゴーのシャトー・ブラーヌ・カントナックで働いてらっしゃるようだ。たまにヒューゲルの情報も出てくるかも知れず、たまにチェックしてみたいと思っている




ワイン:ピノ・グリ・クラシック
ヴィンテージ:2018年
アルコール:14.0度
インポーター:ジェロボーム
購入先:ジェロボーム(20年12月ファミリーセール
価格:2431円(税込)