明るいルビー
個人的な記憶と結びついた、なんだかとても懐かしい香りがある。まさしく昔よく飲んだ南仏ワインの香りだ。甘酸っぱいブラックチェリー、丁子など甘苦いスパイス、アニス、少しのエスプレッソ、それにインクのような香りも感じられる
第一印象にやや薬っぽいような違和感を感じたが、このワインはビオらしい。気のせいなのかも知れない。適度な酸がありタンニンはとてもスムース。口当たりも滑らかで、最初に感じた薬っぽさは開栓してから5分も経てば消えていた。いや、もしかしたら舌の方が慣れてしまっただけなのかも知れないが
果実味と甘み。明るくて陽性の柔らかい酸。飲み口のよいスムースなタンニン。こういうワインはいつまでもずっとチビチビと飲んでいられるような気がする
2日目以降になると薬っぽさは完全に抜けており、より柔らかく果実味を感じるワインへと変化していた。スクリューキャップをしておくだけで2~3日は余裕で飲みつなぐことができるし、むしろ2日目以降の方がよりおいしく感じられると思う
ラベルのユニークさに目が止まってドン・キホーテの棚から選んできたワインだった。さすが三国ワイン。なかなかの当たりだったと思う
企画ものなのだろうか、ワインメーカーのホームページを検索してもこのワインを検索できなかった。複数のブランドを抱えた会社のようだ。ブログにワイナリーの位置を示す地図を載せるようになってから、この手の複数ブランドを手掛けている会社がたくさんあるということに気がついた。よってどこに本社を構えているかということと、どこにヴィンヤードがあるのかということとを、関連付けて理解するのが難しいということがよくあるのだということが分かってきた
ワイナリー:GCF
ヴィンテージ:2017年
アルコール:13.5度
インポーター:三国ワイン
購入先:ドン・キホーテ(後楽園店)
価格:980円(税別)