やや濃いめのレモンイエロー
ぺトロールや黄色い果実の果皮の香り
しっかりとした酸からくるサッパリとした味わい、そして果実からくるボリュームと甘み。酸と果実には一体感を感じる。しかし少し酸に寄った味わいのバランスにはなぜだか不自然な印象を受けてしまった。ゆっくりと嚥下するとほのかな苦味を後に残していく
このワインも山本昭彦さんの「絶対はずさないおうち飲みワイン」で紹介されていたもの。その本の中では「モーゼルのよう」だと紹介されていたが、味筋はだいぶ異なる気もする。個人の印象だがモーゼルにはもっと軽さを感じる。そして酸はより線が細くて鋭角的だ。甘みもよりすっきりとした印象がある
価格が手ごろで良質なリースリングというと見つけるのはなかなか難しい。やや辛口な評価になってしまったのは僕自身の舌の方に問題があるのかも知れないし、本の中でも説明のあった”オフドライ”な味わいとはそもそもこういうものなのかも知れない
いずれにしても1400円でこの味わいなら確かに品種を味わうにはよい選択肢になるように思った。アルコールも10度を切る軽さだから、肩ひじ張らずにユルユルと飲むにももってこいのワインだと思う
ワイナリー:ダーレンベルク
ヴィンテージ:2019年
アルコール:9.5度
インポーター:ヴィレッジ・セラーズ
購入先:トスカニー
価格:1408円(税込)