アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

猫たち





在宅勤務を開始して早1年以上が経過し、その間に出社した回数は片手で数えるほどしかない。健康診断のためだったり、職場の机に配布されたという源泉徴収票を回収しに行ったり。およそ事務的な手続き以外で出社することはまずほとんどなくなって、普段の職場がそれまでの会社という場所からほぼ完全に自宅へと移ってしまった

通勤時間がなくなると、必然、運動不足という問題が新たに生じてくる。そのため、朝に昼に晩に、できるだけ近所の散歩を心がけ、週末になれば少し遠くまで足を運ぶこともしばしばである

そうすると近所の動植物に目が止まるようになってきた。スマホで撮る写真が増えてきて、その多くがこれら身近な生き物たちが被写体になっていることに気づいた。人と違い、正面から写真をとっても嫌な顔をされることはない(たぶん)。人との接触が減り、こうした生き物たちに視線が向いてきたのである

そんな中で特に面白いと思うのが猫であった。ほとんど人間には無関心に見える彼らは、僕から見ると格好の被写体となった。道を歩いているとふと家の陰から出てきて視界を横切ったり、たまたま視線を送った先に寝ていたり。それまであまり気にしていなかったが、自由気ままに暮らしている(ように見える)彼らはそれぞれに個性的でもあった