アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

三陸直送!かき小屋 飛梅 神田西口店 @神田




東京メトロのフリーペーパー「METROMIN.(メトロミニッツ)」が好きで毎月20日になるとそわそわし始める。そんなメトロミニッツを見ていたら”貝”の特集をしていて、「貝食べたいなぁ」と思っていたところにカブちゃんから「カキを食べに行こう」という提案があった。タイミングが良すぎる

と、いうことで出かけてきたのが神田の「飛梅」。調べたところ「飛梅」には”カッキーアワー”といういわゆるハッピーアワーがあるようで、この時間帯にはカキも半額になるらしい。どうせ行くなら見逃すわけにはゆかない、大変お得な企画なんである

在宅勤務がこの春でもう2年経つ(この間に4回くらいしか出社していない)というような状況で食べてばかりでは体にもよくないということで、神田までは家から歩いて向かうことにした

席に着くと店内に流れる音楽が耳に入ってきた。スピッツの「猫になりたい」、続けて椎名林檎さんが書いて栗山千明さんが歌った「おいしい季節」。とりわけ「おいしい季節」について言えば東京事変のライブDVD「Bon Voyage」で本家林檎ちゃんが歌うそれは事変で一番好きな曲の一つなのである。幸先がいい

さっそく生ガキを注文する。運ばれてきたカキはしっかりとした大ぶりのカキだった。レモンを絞り、カキ殻を手に持ってカキ汁とレモン汁をこぼしてしまわないよう気を付けながら慎重に口元まで運び、箸を用いて貝柱から身を剝がしつつ、カキ殻を傾け、口に向かって身を滑らせながら最後は”デュルンッ!”と減圧された口の中に回収する。冬の味覚、ブラボーである

村上春樹さんも好きだという(?)カキフライも注文。サッポロビールのスパークリングワインにもよく合うこと、間違いなし。しかし生ガキを出す店でカキフライというのも何となく違う違うような気もして、再び“コロモ”のないカキを注文することにする。カンカン焼きだ

カンカン焼き。いま考えてみると”カンカン”とは”缶缶”のことだろうか。メニューには「蒸しガキ」とも書いてあるが、いずれにしても缶に入れられたカキをコンロで蒸し上げる料理である。一緒に運ばれてきたタイマーが鳴ったら食べ頃。コンロの火を止めて、手袋とヘラを使って閉じた二枚貝のカキを開いていく。生ガキに比べると水分が抜けているようだがそのおかげでむしろ旨味が身に凝縮されている。醤油で味付けもされているようだ。少し味が濃い。一ノ蔵で流し込む

シャンゼリゼのレオンよろしくポムフリも注文。添えられていたケチャップをカキの調味料として使う。これはニューヨークのグランドセントラルやサンフランシスコのスコマスの気分で・・

大満足で飛梅を後にし、再び腹ごなしと酔い覚まし並びに運動不足の解消を目的として文京区まで歩いて帰った。やっぱり神田はいいな



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