アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

名も無き路地裏の料理屋




このお店は困ったことに注文するための伝票がない。おそらく食べたいものを口頭で注文する仕組みだ。伝家の宝刀「指さし注文」が封じられてしまった

でも食べてみたい。とはいえ言葉が分からない

そこでまず看板の写真を携帯で撮影し、その写真を拡大して「これこれ!」と伝えてみることにした。料理名を見てもサッパリ分からないのだがとりあえず定番っぽい一番右上のものを頼んでみることにした


さすがに伝わった


「切仔麺」。「麺」はそのまま麺のことだろう。「切」は文字通り切ったもの、「仔」は仔牛の”子”に通じるから牛肉だろうか。とすると切った牛肉が乗った麺類だということになる

その解釈が合っているのか分からないが出てきたのは写真の通りだ。煮玉子が入っているのは想定外だったが、面とスープがこれまたあっさりとしているので玉子が入っている方がタンパク質が摂れて嬉しい

注文をしたときにお店の人が「スープ?」と言っているのが聞こえた気がする。「日本人?」とも。日本人向けに「スープ?」と聞いてくれたのかも知れない


話が横道にそれるが、むかし大連へ出張した時に日本人数人であるカラオケバーに出かけた。ホステス?さんから「店に入ってきた時にみんな日本人だと思ったけど、あなただけは中国人に見えたわ」と言われた思い出がある。ここ台北では僕のことを日本人として見てくれたのかも知れない。まあ、中国語が話せない中国人に見えたら残るは日本人(か韓国人?)くらいなものか


後で看板を見ると「乾」と「湯」の文字がある。どうやら2種類からの選択ができるらしい。つまり「汁なし」か「汁あり」か――。このセリフ、自分で書いておきながら何だか聞き覚えがある。そうだ、「俺か、俺以外か」のローランドさんの名言か

汁なしと汁ありに限らず世の中の物事には2つでセットになっているものが多い。例えば「男と女」「酒と泪」「ボケとツッコミ」「右と左」「タカとハト」「戦争と平和」「白と黒」「温と冷」「赤ワインと白ワイン」「天国と地獄」「山と川」「有名と無名」などなど


また話がそれてしまった


これも後で知るのだが麺類はこの「乾」「湯」の2択になっているケースが多いようだ。ラーメンよりもつけ麺好きの僕には「乾」の方が好みかも知れないが、これもまたいずれ色々と試してみたいと思っている