アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

Kavalan Port Cask Finish Concertmaster/カバラン ポート・カスク・フィニッシュ コンサートマスター <台湾>




台湾へ来る前から気になっていたカバラン。出会いは唐突にやってきた

他の会社の人たちとの会食の場に持ち込まれたカバラン。ボトルにはポート・カスク・フィニッシュと書いてある。色合いはとても濃い。香りをかいで口に含むと圧倒的な樽由来のバニラを感じた。ワインに例えるとアメリカのワインのような甘い香りを感じた。調べたところ熟成にはアメリカン・オークを使用しているようだ。味わいはもうはっきりとは覚えていないのだが、色合い同様にしっかりとした味わいだったように思う


帰り際に空いたボトルを持ち帰ろうかと思っていたら、不憫に思われたのだろうか、余っていたもう一本の同じウィスキーをお土産に頂戴してしまった


これまで何度か台湾で歓送迎会や懇親会に参加したが、いくつか日本との違いを感じた。思いつつままに列挙してみると以下の通りだ

・ボトルの持ち込みは一般的に行われている
・ウィスキーを飲む機会が多い
・そのウィスキーはハイボールではなくロックやストレートで飲むことが多い

まず一点目について言えば、その理由としては日本に比べて持ち込み料が安いということがあげられる。会を主催したことがないのではっきりしたことはまだよく分からないが、場合によっては持ち込み料すら不要の場合もあるのかも知れない。持ち込まれるのはワイン、ウィスキー、時に高粱酒(ガオリャン、と発音されているようだ)などが多いようだ

このうちガオリャンは、飲む、というよりも景気付けとして使われるような気もする。セメダインのような独特の香りがありアルコール度数もかなり高めだ。正直言っておいしいとはとても言えないような味わいだった。だから味わって飲む、というよりも皆で小さなグラスでくいっと飲んで盛り上がる。そんな飲み方に使っている気がする

そう言えば台湾に来てガオリャンを初めて飲んだ日の夜はかなり酔っ払った。ガオリャンだけのせいとも思えないのだが、部屋に帰ってシャワーに入りながら転倒したことを翌日になってから思い出したくらいに酔っていた。朝目が覚めた時にまだ酔っぱらっているという感覚があったのもこれが初めてだったかも知れない。繰り返すが、その全てがガオリャンのせいだとも思っていないのだが


次にウィスキー。これは全く日本と異なるような気がする。ボトルがテーブルに鎮座しているという光景はよく目にする。ボトルから小さいビーカーのようなガラスの容器に移し、そこから各々のグラスに次ぐというスタイル。しかも炭酸水はあまり見かけることがなく、このカバランが出てきた日本人だけの会で初めて見たようにも思う。こちらではロックで飲むケースが多いようだが、これで一気を求められることを想像するとかなり恐怖だ

他にもパーティーなどイベントで飲む場合はワイン、とりわけ赤ワインを飲むケースが多いと聞く。白ワインはあまり好まれないようだ。そもそも台湾の人は冷たいお酒などをあまり好まないとも聞く。今のところそういったパーティーに参加したことも無ければ赤ワインもまだほとんど飲んでいない。たった一度、会社の日本人が2本持ち込んだ場に遭遇したのみだ(ルミエールの赤、それとポムロールだった)


いま部屋に置いてあるカバランをいつ開けるかは全く分からない。ワインと違って保存に気を使わなくて済むのがよいところで、飲む気になるまでしばらく置いておこうかと思っている。まだ仕事と生活に慣れていないせいかあまり酒を飲む気にならない今日この頃なんである。もしかしたらそれこそが不調の証なのかも知れないのだが・・


早くお酒を楽しめるほどに仕事や生活を楽しめればと思っている



品名:ポート・カスク・フィニッシュ コンサートマスター
蔵元:カバラン
住所:台湾宜蘭県員山郷員山路2段326号
アルコール:40.0度