7月の終わりから始まった鬼月。この季節、市内の会社の前にお菓子やカップラーメンなどたくさんの食べ物を乗せた赤いテーブルが並べられている景色に出くわす。鬼門があいて無縁仏がこの世に到来し街の中を往来しているという。彼らのためにそういったお供え物をするのが習わしのようだ
週末にも関わらず僕の勤務する会社でも社員が３人ほどこの伝統的な習慣のために出社するという。立場上何も知らない振りをする訳にもいかないと思ったのと、台湾の風習を経験する年に一度の良い機会だと思い、カブちゃんを伴って会社へ出かけてみることにした
準備がすべて整ってから到着するというのがなんだか申し訳ない気もしたので、手土産にタピオカミルクティーを買っていったのだった
僕たちも火のついたお線香を持たせてもらい、会社を背にして道路の方に向かってお祈りを捧げた。とても短い時間だったけれど台湾の伝統に少しでも触れることが出来た気がして嬉しかった
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