アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

潘家老牌牛肉麵 @遼寧街




頭の中ではどうしても丼、汁、麺、具材という一連の役者がそろっている状況から日本のラーメンの同類か親戚のようなものと捉えていたのだが、牛肉麺(ニョーローミェン)を何度か食べるうちに「これはラーメンとは似て非なるものだ」という思いを強くしている

まず具材が違う。牛肉麺は文字通り牛肉がメインの具材となっていて、他の具材はあまり乗っていない。いや乗っているのかも知れないが、あまりに牛肉の印象が強すぎて他の具材の存在が思い浮かばない。写真を見ると葱のようなものが見えるが、まあ、きっと葱だったのだろう

スープもベースの部分からして日本のラーメンとは違うようだ。製法の詳しいところはよく分からないがラーメン程に脂っぽいスープ、背脂チャッチャ、味噌に豚骨に、みたいなのはない。あるのかも知れないけれど出会ったことはない。名前がそうなんだから牛の出汁をベースにしているのだろうな、くらいは想像しているが。ざっくりいうと日本のラーメンよりはすっきりさっぱりしているという気がする。あと、つけ麺形式のスープと麺が別に出てくる牛肉麵もいまのところ見たことがない

そして麺。日本のラーメン店で麺の種類を選べるところというのはほとんど知らない。たいていは麺を選ぶという発想なんかないと思う。店主が厳選したこだわりの麺を提供する。そういうふうに大抵の相場は決まっているはずだ。その点、牛肉麺の店では麺の種類を選べるところが多い気がする。普通の丸麺、平たい麺、そしてそれ以外(まだ読み方と意味がよく分からないケースが多い)。麺の種類は複数の選択肢の中から客が好みで選べるというところが多いのだ。そういった意味では飛行機の「ビーフorチキン」「コーヒーorティー」みたいなもので、客に選択が委ねられている。黙っていれば緑茶が勝手に目の前に運ばれてくるというような日本の慣習とは少し違っている。不慣れな僕のような日本人は「なんでもいいよ」と思いたいところだがそのようなファジーなオーダーは許されない。麺を選んで紙にチェックを入れなければならない



潘家老牌牛肉麵
台北市中山區遼寧街48號之 1 號
0227507779