長く続いていた仕事が一段落してほっとした木曜日の夜、会社帰りのカブちゃんと待ち合わせて目白のル・モンサンミシェルを訪れました
ル・モンサンミシェル
〒171-0031 東京都豊島区目白3-4-15
プラネットメジロ1F/2F
03-6915-3857
結論から言えば、とても楽しいお店であり、また訪れたいと心から思いました
僕は以前目白に住んでいたことがあるのですが、今住んでいる小石川に引っ越しした後に目白駅のすぐ隣のロケーションにできたのがこのお店
ガレット、シードルやワインが楽しめるお店というのは何となく分かっていましたが、もっと早く訪れたかったというのが正直なところ
残念ながらカメラを持っていかなかったので写真がないのですが、、ブログをメモ代わりに記録しておきたいと思います
※上の写真は土曜日に再び目白を訪れた時に撮った写真を後日掲載したもの
ブルターニュでクレープ・レストランのシェフを勤めていたダニー・フェック氏の作るガレットは、シンプルながらも技術に裏付けされた繊細さを保ちつつ、それでいて通常のフレンチとは異なるカジュアルさがあり、とても楽しく食事をすることができました
ガレットはただのそば粉をクレープのように焼いたものですが、これにトッピングされる具材の違いによって味わいと印象が全く異なります
僕はオーソドックスにハム、チーズ、玉子、それにエシャロットのコンフィが乗ったもの。そしてカブちゃんは特製ガレットのブリ(ソーセージ、キャベツのポワレ)を注文しましたが、それぞれにおいしく、とても満足できました
一見量が少なく見えるのですが、食べると結構お腹に溜まります
そしてこれらガレットに合わせたドリンクがシードル
このシードルには目からうろこが落ちる思いでした
ただのリンゴジュース、というのが今までのシードルに対するイメージでしたが、この店で飲んだシードルは芳香で熟成した香り、そして立ち上る泡。色は濁りがあり、まるで仕込み途中の濁り酒のような、あるいはビネールの発泡したもの、といった風情です
シードルにアルコールが含まれているというのも初めて知りました。どういう訳か僕はシードル=ジュースだと思い込んでいたようです。アルコール度数はだいたい3~5%程度ですから、ワインに比べるとだいぶ低い度数
ブリュットといって辛口のものもありますが、それでもワインに比べると甘みがあります。食前酒として楽しんだりするのもありかも知れません。ガレットにはとても良く合うと思いますが、しかし甘さがあるので何杯も飲むというのは少々辛いかもしれないです。僕たちはそれぞれ2杯ずつ飲みました
僕が飲んだリストはこちら
①シードル・ビオロジック・ル・クロ・デ・デュック(クロ・デ・デュック)
独特のコーヒーカップのような器で提供されます。熟成感と自然な甘みがおいしい
②ポワレ・ドンフロンテ(C&Fパコリー)
ポワレは洋ナシのお酒。これは泡の刺激が強くて爽やかで、激ウマでした
そしてカブちゃんはこちら
③シードル・リュ・ルセル(EARLマルテン)
発酵感があり、フルーティでありながらスッキリしていたそうです
④シードル・ブリュット(テオ・カペル)
サッパリしていて他のものに比べると若干薄い感じがしますが、初めにこれを飲んだら気持ち良さそう
こんなにシードルがそれぞれに個性的で、しかもワインのようにたくさんの銘柄があり、熟成感のある飲み物であるということに初めて気付きました
本当に目からうろこが落ちた思いです
そしてこのル・モンサンミシェルには更にお楽しみがあります。2階がワインバーになっているのです!
ワインリストにはボルドーの格付けシャトーや、ブルゴーニュ、アルザスのワインも載っていますが、ル・モンサンミシェルのオーナーがローヌに持っているドメーヌのワインなど、珍しいワインもリストされています
これに加えて、ラングドックやルーションのワインに力を入れているとワインリストに記載されていました
フランス人のギャルソン(?)に相談して勧めてもらったのがこちら
コンポステル・ルージュ 2007(シャトー・マス・ヌフ)
コスティエール・ドゥ・ニーム・ローヌ・パラドックス 2009(シャトー・マス・ヌフ)
いずれもローヌのワインです。コンポステルの上級キュベがパラドックス、ということになるようで、値段もパラドックスの方が少し高めです
コンポステルは比較的若い感じでライトではあるものの果実味が感じられ、値段(500円)からしたら十分な価値があると思います
そしてパラドックス。これは旨かった・・・。コンポステルよりまろやかで、トロッとして舌にまとわりつくような旨さがあります
ギャルソンに相談したらボトルで購入できるということで、帰り際にパラドックスを1本購入してしまいました
そして2杯目がこちら
ジャンピュル 2009年(ドメーヌ・デ・スラヌ) ←ちょっと正確ではないかも知れません・・・
コート・デュ・ブルイィ 2007年(ドメーヌ・ロラン・マルトレ)
ジャンピュルの方はしっかり濃いめで溢れる果実味が爆発。これもギャルソンに勧められて頼んだのですが、涼しい季節に飲んだらより美味しいと思います。ルーションのワインだったような記憶があります
そしてコート・デュ・ブルイィはガメイですが、例によりライトでフレッシュ。今の季節には良いと思いました
平日の夜にワインを満喫してしまったわけですが、このル・モンサンミシェルの良さは本場のシェフによる本物のガレットが楽しめるということ以外にも、1階がレストラン、2階がワインバーになっているので、先にワインバーで軽くワインを飲んでから1階のレストランで食事をするもよし、レストランで食事をしてから2階でゆっくりワインを楽しむもよし、あるいはまた最初から最後まで2階のワインバーで提供される軽い食事を楽しみながらワインを飲んで過ごすもよし。いろいろな楽しみ方ができるという点がこのお店のよさだと思いました
それからこれも重要なことですが、ワインはグラスにたっぷりと注いでくれるので、500円のワインでも十分に楽しむことができます
また、テーブルが広めでゆったりとスペースを確保してくれているのも良かったです
いずれにしても、久々にレストランで”楽しい”と思えました
是非また再訪したいと思います
帰りにはまた「茗荷谷の猫」に出会いました。この日は塀の上にちょこんと座って道行く人々を眺めていました。頬を撫でたら柔らかく、とてもかわいらしかった
充実した木曜日の夜を過ごせたように思います
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