アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

ヒューゲル・リースリング フランス

HUGEL RIESLING 2009(ヒューゲル・リースリング


このところの猛暑で全くワインを飲みたい気分にならずにしばらくワインを取り上げていませんでしたが、昨日から日本を覆う冷たい空気のおかげで、ようやくワインな気分にもなってきました

それまではビールやら果実系チューハイばかりだったのに、天候次第で飲みたいものが変わってくるというのも何だか不思議なものです

今回のワインはフランスのアルザス地方の有名なワイン産地であるリクヴィルに本拠地を置いているヒューゲルのリースリング。ヴィンテージは2009年ということで最新のものです

目白の田中屋で購入しました。どういう訳か田中屋ではヒューゲルのワインが安いのです・・・。このリースリングも1800円弱で購入しました

ヒューゲルは僕たちにとって基準点のワインになっていると言っても良いと思います(以前にもこのブログでも取り上げていますので参考にして頂けたらと思います。こちらをご参照ください)

ヒューゲルに出会って本格的にワインにのめり込んでいきました。偶然の出会いが時に人生を思わぬ方向に運んで行くということもあると思います。僕らにとってヒューゲルはまさにそういうワインなんだと思います

さてこのヒューゲル・リースリング、まず他のワインとちょっと違うと思うのがこのコルク


ワイナリーのホームページ・アドレスが印刷してあります。12代目当主のエティエンヌさんはITにも詳しく、ホームページの充実ぶりも素晴らしいです。一昨年の年末にボルドーへ旅行に行った際にはシャトー巡りをするべく自分でホームページを調べ、そこからシャトーにメールで見学&試飲の申し込みをしたのですが、ヒューゲル程に充実していて分かりやすいホームページを作っているところはあまり見当たりませんでした

そしてボトルには2009年に亡くなったJEAN HUGEL氏の生きた年が記載されていました

あらためてご冥福をお祈りいたします

ヒューゲルのホームページを見ると家族の歴史と伝統を大事に守り続けるフランス人の姿がよく分かるような気がします

そしてまたここでも山本昭彦氏の「おうち飲みワイン100本勝負」を取り上げてしまいますが、、この本の一番最後、100本目にヒューゲルのゲヴュルツトラミネールが紹介されています。一部を引用させていただくと

 12代目当主のエティエンヌから深い話を聞いた。
 余命短い祖父の床に一族が集まった。
 とっておき1857年のリースリングを開けようとしたら、
 「まだ飲むべきではない」
 と断られたという。
 「あのボトルは120年がたっても、次の世代に引き継ぐべき財産だったのです。
 我々は何も持ち出さず、ワインと畑を子孫に残してこの世を去ります」

なかなかこういう事は言えないと思います。土地に生きる人間の覚悟のようなものが伝わる話ですね・・・


思い入れが強くて前置きが長くなりました・・・

ようやくこのワインのコメントですが、、まずフレッシュで強いライムやレモンのような香りが立ち上がり、ナッツ類の香ばしさも感じられるようです

オレンジなど柑橘系の爽やかさがありつつ、軽すぎずコックリとした旨みが自然に同居していて、ハチミツのようなニュアンスを含むオイリーな味わいがネットリと口の中に広がりながらも、酸がしつこさを感じさせずに洗い流していく

少し冷やしめにして飲むと旨い。相変わらず外さないワインです


輸入元はジェロボーム

歴史と伝統を感じながら、是非一度お試しください


畑からリクヴィルの街を臨む


ボトルと同じ色の花が畑に咲いていました




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