3月の勝沼ワイナリー巡りで大きな発見だったのが山梨ワインでした
このワイナリーのワインは今まで飲んだことが無かったのですが、素晴らしい施設を持ち、品質の良いワインを作っているということに気付かされた
株式会社山梨ワイン
〒409-1313 山梨県甲州市勝沼町下岩崎835
0553-44-0111
下岩崎のあたりには勝沼の有力なワイナリーが集中しています
駐車場から、恐る恐る足を踏み入れていくと見えてきたのが母屋の建物
歴史を感じさせるこの建物、昔は蚕を育てていたという説明があったように記憶しています
あまり建築には詳しくないのではっきり覚えていないのですが、特に屋根の下の部分などに伝統的な造りが残っているという話でした
また、棚仕立てのブドウの木が昔は2階まで届いていて、窓からブドウが採れたといいます
母屋に入っていくとこんな感じ。スペースを貸してコンサートなんかも行っているそうです
母屋には試飲室があります
最初人がいなくてどうしようかと思いましたが、しばらくすると事務所の方から出てきてくれ、ワイナリーの案内をしてくれました
山梨ワインには地下に素晴らしいカーヴがあります
独自ラベルのワインなども作ってくれるようで、またこちらのカーヴで保存もしてくれるとのこと
オーナーごとに仕切られたスペースに、たくさんのワインが並んでいました
ワイン作りに使用する道具などが展示されているコーナーもあり
そしてこちらが試飲室
甘口、辛口に赤、白、ロゼ。約30種のワインを試飲することができました
特にこの中央に映っているワインは、カブちゃんが一口飲んで「おいしい!」と絶賛した甲州
それがこちら
FOUR SEASONS 甲州 2010
2008年のヴィンテージがInternational Wine Challenge 2010で銀賞を受賞し、海外でも認められたワインとのこと
この受賞したワインの評価がこちらのサイトで見られます
日本固有の品種である甲州が国際的に評価されているというのは、日本人としても嬉しいことですね
淡いレモンイエローに軽くゴールドがかかって艶と輝きのある色合い
柔らかな柑橘類に樽の香りが混ざり合う
ゆっくりと口に含むとほのかな甘みがフワッと広がります
フレッシュな果実味、特にカリンなど黄色い柑橘系のまろやかなニュアンス
そしてアルコール度数は12度
とてもバランスがよく、また個性の主張が強くない甲州という品種に適度に樽を効かせることで、ワインに飲みごたえを与えているような気がします
車の運転のため僕は試飲ができませんでしたが、今ならカブちゃんが「おいしい!」と叫んだ気持ちが分かる
好みの問題もあるし、一般的な評価がどうなっているかよく分かりませんが、個人的には今まで飲んだ甲州の中では最上位に位置づけられるワインだと思いました
ワイナリーで購入すると少し値段が割引になります
もっと買ってくれば良かった
更に続けて畑まで案内してくれました
山梨ワインでは、日本では珍しく垣根仕立てでもブドウを育てているのだそうです
この株では1つの株でギュイヨとコルドンの2つの方法を採用していました
突然の訪問者に対し、こういった細かいところまできちんと説明してくれたのには感動です
こちらは山梨でも良く見かける棚仕立て
勝沼では、先ほど母屋のところで2階からブドウが採れると書いたように、家のすぐそばまでブドウの木がきているというのが一般的なようですね
山梨ワインはあまり東京で見かけることがないような気がしますが、もしこのフォー・シーズンズを見かけたならば、BUYを推奨します
単体で飲んでもおいしいけれど、和食に合わせてもとても良く合うと思います
比較的飲みごたえとコクが感じられ、アルコール度もそれなりにあるワインなので、料理もしっかりとした味付けのものでも十分に耐えられるように思いました
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