◆9月9日:サンセバスチャン
サンセバスチャンの2日目(続き)
サンセバスチャンで楽しみにしていたのが、Bar巡りの他にこのイベント
ホテルからタクシーで15分ほどの"ASTIGARRAGA"という地区にあるシーデレリアへの訪問です
シーデレリアとは・・・シードラ(りんごをつぶし、果汁を発酵させて作る微弱発泡の酒)と食事を提供しているレストランです
PETRITEGI
この壁面の絵の意味がこの後明らかになりました
予約していた13時より少し前にシーデレリアに到着したせいか、まだお客さんは2組ほど
体育館を思わせるような巨大なスペースに置かれたテーブルは、どこも予約で埋まっていて、バゲットが大胆に置かれています
レストランのシステムが分からず戸惑っていると、地元の人と思われるおじさん達が「こっち、こっち」と奥の扉の方へ連れて行ってくれました
手前には巨大な木製の樽が並んでいます
次の扉を開けると、今度はステンレス製の樽が並んでいました
さっそくおじさん達の真似をして、店員さんが栓を開いた樽の前にグラスを握りしめて、手を伸ばしてみました
む、むずかしい、前の人からの交代のタイミング
でも、なんだか面白くて、やたらと楽しい。次から次へと違う樽に手を伸ばしてみます
樽の蛇口から飛んでくるシードラをキャッチしては飲み、またキャッチしては飲み干す、止まりません
注ぐ時は、冒頭に載せた壁の絵のように、飛んでくるシードラをグラスの内側の壁に当てるように受け止めます
何でも、シードラはグラスの底で泡を立てている状態がその芳醇な香りを楽しめるそう
泡立ちが味をまろやかにしてくれるらしく、泡立ちが消えないうちに一気のみがベストな飲み方だそうです
グラスの壁にシードラが当たるようにすると、おいしく泡立てることができるみたい
でも、その場で飲み干すと、食事のテーブルに帰ってくるといつもグラスは空
みんなの様子をうかがうと、その場で飲んでも、ちゃんと食事と一緒に飲む用は多めにグラスに注いで持ってきていました
なので、そこも見習って・・・ちょっと白濁してますね
フランスのシードルよりも、さらにさっぱりとした飲み心地ですが、樽によってリンゴの種類が異なるため、強めの発酵を感じるもの、酸味の強いもの、ほんのり甘いものなど、色々飲み比べることができます
2時を過ぎたころから、お客さん達が続々と到着
樽の前にも、レストランの中も大盛況
樽から飲む以外にも、ボトルのシードラを頼むこともできます(もちろん、飲み放題)
我々が注文したのは、25ユーロのコース
このコースの構成はこんな感じです
パン
フランスで食べるバゲットよりも、生地がもちもちしていて、生地の目がつまっています
「煮込みや なりた」で出てくるバゲットのタイプに似ています
主張しすぎず、シードラにも食事によく合います
ソーセージ
不格好に切られていますが、チョリソーのようにピリっと辛く、噛むとじゅわっと肉汁が出てきます
おいしい
鱈のオムレツ
昨日Barで食べた鱈のオムレツもおいしかったけれど、こちらも負けず劣らずいい味です
玉子がふんわりしていて、鱈の食感と、塩気のバランスが抜群
鱈のフライにピーマンと玉ねぎの細切り
どれも甲乙つけがたくおいしい料理だけれど、これはその中でも最高においしかった
鱈のフライは、揚げた餅のような香ばしさで、中はふんわり
ピーマンの若干の野菜の苦さと、玉ねぎの甘さがこれによく合う
東京でも食べれる店があったら、探したい
そしてメインはこれ!
骨つきの牛のステーキ(CHULETA)
大皿からはみ出しそうなボリューム
表面を炭火でよく焼かれた肉は、切るとレア
柔らかくて、妙な味付けがないから、純粋に肉の旨さを堪能できます
日本でシーデレリアについて調べていたときは、正直ここまで料理がおいしいとは思っていませんでした
シードラがメインで、料理は作り置きのようなものが出てくるのかと思っていました
嬉しい誤算です
そしてこの後来たのが
クッキー(大巻きなヨックモック風)
チーズとかりんのゼリー
くるみ
盛りが凄い!くるみ割り機に挟んで、せっせと割ります
そうやって、料理を食べている間にも、5-10分置きにシードラを注ぎに行きます
お客さんも溢れんばかりの人数です
あっちでもキャッチ
床がシードルでテカテカです
こっちでもキャッチ
飲んで、食べて、飲んで、食べて・・・陽気なスペインの人たち
そして、律儀に片づけて帰るファミリーも居ます。感心
シーデレリアに来れて本当によかった、楽園です!
またいつかこの蛇口から、シードラをたくさん飲みにこれる日が来ますように・・・
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