アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

Reserva Dos Amigos Touriga Nacional 2017/レゼルヴァ・ドス・アミーゴス トゥーリガナショナル <ポルトガル>





濃いめの赤紫色

黒系果実の香りに紅茶、黒コショウ、それにミルキーなトーン

たっぷりの果実実、穏やかな酸、そしてタンニンはきめ細かい。樽のニュアンスも感じられる。果実味は甘さに直結しているがその甘さはジャミーなところまでは至っておらず、このワインの一要素として程よくそこにあるのみで、主張が強いわけではなく全体的なバランスを邪魔しない。シンプルにおいしいと思える味わいがある。2018年リアルワインガイドで旨安大賞を受賞したという触れ込み通り、これで1000円という価格は驚き

ブドウ品種はトゥーリガナショナルということでそれは確かにラベルにも書いてあるのですが、ヴィディガルワインズのHPでこのワインのセパージュを調べると「70% Aragonez, 20% Castelão and 10% Tinta Miúda」と書いてあり、謎が残ります。アラゴネスはスペインのテンプラニーリョと同じ品種ですが、テンプラニーリョと言われれば確かにそのような味わいにも感じられるから余計ややこしい



ワイナリーはリスボンからコインブラに向かうその途中に位置するようです。2007年にポルトガルへ旅行した時はリスボンからコインブラ、そしてポルトまで行き再びリスボンに戻る行程でしたが、ほぼ全ての旅程が終わった最後のリスボンの市電でデジタルカメラをスリにあってしまい、旅行中の写真がほぼ全て失くしてしまったのが今でも明確に記憶に残っています。市電に乗車してから途中、急に人が混んできた駅があって、しばらく走ってお客さんが降りていって車内が空いたところで腰につけていたカメラを探したら既になくなっていた。あの人ごみの中にスリが混ざっていたんだと思う




カメラを取られたことに気づいた後に降りた駅ではそのまま膝から崩れ落ちそうになるくらいのショックを抱えたまま、カブちゃんに励まされて(こういう時のカブちゃんのメンタルの強さにはその後もずいぶんと助けられた)警察へ行き盗難届を出したおかげで日本に帰ってからクレジットカードの保険が下り、デジカメ代金だけは戻りました。ただSDカードがないのでは旅の記録が取り返しようもない。その後に訪れた宮本輝さんの小説「ここに地終わり海始まる」でも有名なユーラシア大陸最西端のロカ岬へはフィルム付きカメラを現地で購入して持っていきました

しかしあれからもう10年以上経ってしまったのか




ワイン:レゼルヴァ・ドス・アミーゴス トゥーリガナショナル
ワイナリー:ヴィディガル・ワインズ
ヴィンテージ:2017年
アルコール:14.0度
インポーター:スマイル
購入先:リカーズハセガワ北口店(八重洲
価格:1100円(税込)