アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

雁木 純米 ひとつび <山口>





ごく淡いイエロー

香りは穏やかでややミルクの様なトーンも

抜栓直後はとじた印象で硬い質感。穏やかな味わいで苦味が舌に残るものの輪郭に朧げな甘さがじんわりと残る。時間が経ってくると酸のニュアンスも感じられるようになってきて骨格もでてくる。やさしいふくらみがあり、そしてゆっくりと口の中に広がる。全体的にはドライな味わいの日本酒だが、このお酒からイメージされる味わいは右のような数式。つまり、味わい=(硬質+酸)/穏やかな口当たり。まず硬質なテクスチャーと酸が印象的で、そのニュアンスを穏やかで柔らかな口当たりが下からそっと広く包み込み支えている感じ。この数式は更に、味わい=硬質/穏やかな口当たり+酸/穏やかな口当たり、というように展開できる。味わいの要素は複数あるんだけど、それぞれが最終的には穏やかでしなやかな口当たりに回収されていくことを許容するような硬質なテクスチャーと酸のニュアンスの同居が見事に成立している





八百新酒造のホームページから引用させて頂きます
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原酒を和水、一回火入(瓶燗)した純米酒。セカンドネームの「ひとつび」に、船着場に灯る常夜灯と「一回火入」の意味を重ねました。自然に身体に沁み込むような、やさしく寄り添ってくれるお酒です。
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引用終わり


ネーミングにもひと工夫があってイメージの膨らむ日本酒です





雁木 純米 ひとつび
蔵元:八百新酒造株式会社
住所:山口県岩国市今津町3丁目18-9
原料米:山田錦100%
精米歩合:60%
アルコール:15.0度
製造年月:R1年(2019年)8月
購入先:東京駅グランスタはせがわ酒店
価格:1296円(税込)