アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

樽一 本店 @新宿


「新宿に特別な”浦霞”を飲むことができる店があるよ」と会社関係の知人が教えてくれ、誘ってもらい、僕自身を含むワインエキスパート3名を含む男女5人で出かけてみたのがこちらのお店。実はオーナーさんがその知人の同級生だということなんだそうである



限られたアルコール処理能力しかない僕の肝臓を今回の目的である浦霞以外のために費消するのは勿体ないのだが、最初はやはりビールで喉を潤したい。ということで、サッポロのエーデルピルスを頂く(写真を撮らなかったのでサッポロのホームページより引用)。このビール、今までその存在を全く知らなかったのだが飲んでみたらとても旨い。なんで今まで知らなかったんだ・・。エビスほどには苦味がなくてすっきりした味わいだが、ほどよいコクと旨みもある。また飲んでみたいビールだ



そしてこれがここ「樽一」だけでしか飲めない特別な浦霞。四合瓶は金色の包みで覆われており特別感がハンパじゃない。そして横には「樽一用特撰酒」とはっきりと書かれている。原酒だから高いアルコール感は確かにあるもののアタックはまろやかで甘味が広がり、そののちに清涼感と共にきれいに味わいがキレていく。旨い日本酒だ。気をつけて意識的にゆっくり飲むようにしないとスルスルと喉の奥に落下していってしまうことになる危ないお酒でもある

幸いにも一升瓶入りの水(チェイサー)も一緒に出してくれるという親切なお店だったので、水をたくさん飲みながら頂いた



次に出てきたのがすでに宮城では発売しているがまだ東京では販売していないという本醸造のしぼりたて。アルコール度数はこちらも高く、18度もある。先ほどの”原酒”に比べると味わいの要素が整っていて、こちらの方がバランスがよいと感じた。魚などの料理にはとてもよく合うと思う。精米歩合は65%。個人的にも購入して家でゆっくり飲みたいと思うお酒だった



最後に頂いたのは発泡性純米吟醸酒で、色合いには濁りがある。日本酒のスパークリングを飲んだのはこれが初めてだったが、ほんのりと甘みを感じ、弾ける泡が舌をピリリと刺激するこの発泡酒はまた飲みやすいお酒であり、日本酒を飲みなれない女性にも飲みやすいのではないかと思う。ボトルにはオーナーのイラストが貼ってあった



クジラのハリハリ鍋は4種の異なる部位が使われている。同じクジラ肉なのだがそれぞれに全く異なる食感と味わいがあるのが面白い。クジラをじっくりと味わったのはこれが初めてだったと思うが、浦霞に合わせて頂いて大変においしかった



写真には撮らなかったが他にもいくつか料理を頂いた。まず最初に出てきた突き出しがいきなりおいしくて驚いた。”クリームチーズを使った何か”と柚子の風味が効いたキノコの小鉢だったと思うのだが、お店のオリジナル料理らしい。いままで食べたことのないものだったが付き出しがおいしいという時点でレベルの高さが分かるというもの。酒だけでなく、いやがおうにも料理に対しても期待が増してくる。あるいは牡蠣とチーズの燻製のようなもの(”何か”や”のようなもの”などと曖昧な表現が多く恐縮だが・・)も頂いたが、牡蠣はぷっくりと身が大きく、こちらも日本酒にもよく相乗した


店内は複数のテーブル席に加え”ふすま”で仕切られた座敷席もあって、仕切りを取っ払うと大人数での宴会にも対応できるようになっているようだ。使い勝手も良いし料理もおいしく、さらには特別な日本酒を頂けるという特別感というおまけ付き

また機会があれば来てみたい。そう思える店だったように思う



新宿 居酒屋 樽一 本店
東京都新宿区歌舞伎町1-2-9 B1F
03-3208-9772