アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

珈琲焙煎所 氷川下十番地 @茗荷谷


昨日に続けて珈琲店の話を書こうと思う

知りうる限りにおいて、茗荷谷には生豆や焙煎豆の販売を専門に行っているお店はマメココロの他にもう一つあって、それがこの「珈琲焙煎所 氷川下十番地」。こちらは16年7月にオープンしたようだからすでに4年ほど経っている

住所は千石だが最寄り駅は千石(都営三田線)ではなく茗荷谷東京メトロ丸ノ内線)になると思う。以前「カフェ&ファクトリー パルケ」のことを書いたが、このパルケがある交差点からほど近い場所にある。ちなみに”氷川下”という名前が付いている理由としては旧小石川村の鎮守である簸川神社(氷川神社)のすぐ下に位置していることに由来しているものと思われる

店の前を通るたびに気にはなっていたのだけれども、高級なイメージがあって値段も高そうで二の足を踏んでいたのだが、在宅開始と共に家でコーヒーを飲む量が増えたのを機に豆を買ってみることにした




エクステリアもインテリアもオールドアメリカンを意識したものにしてあるようだ。店に入ると正面にレジカウンターがあり、入口付近にはコーヒーの木なども置いてある。右を見ると壁面には瓶に入れられた焙煎した豆がずらりと並べられている

どれがいいのか素人にはさっぱり分からないのだが、あまり飲んだことがなさそうで値段の手ごろなものということを基準にして選んだのがこちらのパプアニューギニア(1320円/200g)。瓶の一つ一つに丁寧なコメントも付されているので購入の参考になる




瓶入りの豆をパッと見た感じの印象としては、黒くて表面がしっとりとしたかのような質感。深煎りのため少し油が浮いてきているのかも知れない。ペーパードリップ用に挽いてもらってさっそく自宅で飲んでみたら、外観は少し赤みを伴ったような色合いで味はかなりしっかりとしたものだった。フレンチローストだったせいもあるのかも知れない。苦味もあるがすっきりとしていてコクもある。強めで濃い味わいだからミルクを入れても良さそうな気がした


店主の方とも少し話をさせて頂いたところ、豆の違いもさることながら炒り方によってもコーヒーの味わいに大きな差をもたらすようだ。例えば一口に”ブラジル”といっても国土は日本の約22倍(ブラジル:850万㎢、日本:38万㎢)もあるそうだから、同じブラジルでもブラジルの”どこ”で取れた豆かによっても違いがあるので”ブラジルならこういう味がするものだ”というように一般化できるというものでもないらしい

あるいはアジアなどでは産地における標高(高低)の違いというのもあるようで、この話は聞いていてまるでポルトガルの酒精強化酒であるマデイラにも似ているなと思った。そしてコーヒー豆の乾燥の仕方にもいろいろあるそうで、山の斜面では平らに広げて豆を乾燥することができないから樹上に豆をつけたまま(果肉をつけたまま)乾燥させるという方法もあるとのことだった

全体的に記憶が不正確なところもあるが、大体そんな話だったような気がする(間違いの部分もあるかも知れない)



コーヒー豆は赤道直下を中心に北緯南緯ともに25度前後までの幅で栽培されているそうでこれを”コーヒーベルト”と呼ぶそうだ。一方でワインはというとだいたい30度から50度が生産可能な範囲だと言われている。これは以前から考えていたことだけれども、コーヒーとワインを押さえるとおよそ赤道付近から50度くらいまでの範囲にかけて生産される世界的に主要な飲み物を押さえることができそうだ。ちなみに50度を超えてさらに極(Pole)に近づくと酒類としては主に穀類から造られる蒸留酒の世界に入っていくことになる。ウィスキーや最近流行りのジンやウォッカなど


コーヒーもまた奥が深そうで、いろいろと調べがいがありそうだなと思っている



珈琲焙煎所 氷川下十番地
東京都文京区千石2-1-5
03-6912-2424