アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

Feudo Arancio Grillo 2019/フェウド・アランチョ グリッロ <イタリア>




ゴールドがかった輝きのある明るいイエロー

焼き栗のような香ばしさ、それに若干の硫黄のような還元臭もある。カリンのような黄色い果実のふくよかでファットな香り

口当たりも太さを感じさせるもので重心も低め。端の方にキラリとした火打石のようなミネラルの片鱗も感じられる。味わい自体は淡いがそのタイトな質感がもたらす存在感を感じさせる不思議な魅力のあるワイン。そして酒質はとてもきれいだ。コスパを考えるとリピートも十分にあり得るワインだと思った

ブラインドで飲んだらシャルドネと答えたくなるが、樽もバニラもない、かといってフランスらしさもあまりない。なので産地でとても悩んでしまいそうな自分が想像できる




会社の人に紹介された日本酒ブログ(最近は日本酒からワインにその興味の対象が移りつつあるようだが)があるのだが、そのブログでとても高評価を得ているワインだったので飲んでみた、というのが今回取り上げた理由の一つ。1000円にしては大変できがよくてコノスルよりもずっとお勧めだ、というのがそのブログでのコメントにあった。このワインの存在自体は知っていたのだが、ラベルの色使いの派手さが気になったりもして敬遠していた。たぶん飲むのはこれが初めてじゃないかと思う

ブドウ品種のラインナップを見るとコノスルと単純な比較はできないと思うが、このフェウド・アランチョは確かによくできたワインだったというのがその印象だ。これ以外にサンジョベーゼも一緒に買ってきたのでこれはまた別の機会に書きたいと思うが、たった2本だけの比較で言うと赤よりも白の方がお勧めできると思う。特に最近は白ワインばかり好んで飲んでいるという僕自身の嗜好の問題もあるだろうけれど



ワイン:グリッロ
ワイナリー:フェウド・アランチョ
ヴィンテージ:2019年
アルコール:13.0度
インポーター:モトックス
購入先:ビックカメラ池袋本店
価格:1070円(税込)