アルさんのつまみ食い4

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BALMUDA The Toaster/バルミューダ トースター


長年使用してきた三菱電機製のトースターがついに壊れてしまった。スイッチをオフにしても電熱線が熱くなったまま切れなくなってしまったのだ

そんなことに気づいたのはトースターを使用した後、リビングの椅子に座っていた時に台所の方からインバーターにスイッチが入る「カ゚チッ」という小さな音が聞こえた時だった。当然、使用後にツマミを0にしていれば聞こえてくるはずのない音であり、怪訝な気持ちでトースターのところに行き手をかざしてみたところいまだせっせと熱を発していることに気がついた

その後しばらくは使う時だけコンセントを差し込み、使い終わったらコンセントを抜くという使い方をして凌いでいたのだがこのままずっとそうして使い続けるわけにもゆかず、さんざん悩んだ挙句に新たに購入したのが今回取り上げたバルミューダのトースターだった


トースターなら数千円で買えるものからせいぜい1万円くらいのものだが、このバルミューダはその新しい機能、すなわちスチームテクノロジーと呼ばれる”水蒸気でパンを焼く”という斬新な機能が付加価値となっており、通常のトースターの価格の倍以上するという高級トースターである

実際のところたかがトースターで2万円をだすのはいかがなものかという気もしたのだが、アンモナイトで食べたトースターがおいしかったという記憶も残っていて、どうせパンを焼くのに毎朝使うものだしすぐ元は取れるだろうということで自分たちを納得させ、清水の舞台から飛び降りるような気持ちでドキドキしながらついに購入に至ったという訳だ



ツマミを回せばあとは”チッチッチッ”という感じでタイマーが作動する一般的(?)で機械チックなトースターと違い、バルミューダはその顔つきからもかなり電子化されているという印象を受ける

時間を設定する部分はまず電源のON/OFFのボタンがある。押せば電源が入る仕組みだ。その後、ツマミを右に回していくとグリーンのランプがツマミの回転に合わせて次々と点灯していく。一見とてもオシャレだ。しかしこのオシャレさが仇となるのではないかという不安がある

その理由は、誤解を恐れずに言えばこのツマミ部分がなんだかとても壊れやすそうに見えるからである。もちろん、バルミューダが見た目からして壊れそうなほど貧弱な作りに見えるという訳では決してないのだが、トースターというシンプル過ぎる製品が持つ印象からだろうか、そこにふと取り付けられたやけに電子な部分がトースターには似つかわしくない感じがしてしまうのである



水を入れて作動させてみると、しばらくすると水蒸気が充満してガラス部分が曇ってくる。これを見た瞬間に「おおっ!」と感嘆の声をあげてしまったことはあえて隠すまい。こんなトースターを見たのは初めてだ。見ているだけで何だか楽しい。そして焼き上がりの終盤まであまりトーストの見た目が変わらないように見えるのだが、最後の数秒間のところで食パンの表面にサーッと焼き目が広がっていくのがまた面白い

トースト、チーズトースト、バゲット、クロワッサンと、それぞれにモードが設定されているのだが、やはりトーストを焼くときにもっともその真価が発揮されるような気がする。普通のトースターだともう少し水分が抜けてしまうようなところだが、バルミューダで焼くと表面はカリッとして中はしっとり感が残っている。この感じは確かに他のトースターでは出せないものではないだろうか

という訳で、使い始めてかれこれ1ヶ月くらい経つが当然のことながら問題なく日々活躍しているトースターである。荒っぽく操作せず、大事に使い続けていこうと思う