アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

Paolo Saracco Moscato D'asti 2020/サラッコ モスカート・ダスティ <イタリア>




中程度のレモンイエロー

アロマティックで甘いブドウの香り

香り同様に飲んでみても実際甘い。まるでブドウを絞ったままの果汁を飲んでいるかのようなジューシーさ。かすかに感じる微発泡がある。アルコール度数も低いためほとんどジュースと言っても分からないかも知れないくらいだ。しかし甘みは旨みでもあり、次々におかわりをせざるを得なくなるような病みつきの旨さがある。かといって後味が甘さでべとつくということはなく、滑らかかつアロマティックな爽やかさがある。余韻も長い



「絶対はずさないおうち飲みワイン」(山本昭彦 著)に取り上げられていたものの一つ。このワインはよく冷やさないと甘くて飲みづらいと感じるかもしれない。もともと甘いものがそれほど得意ではないカブちゃんは「甘すぎる」と言って2杯目以降に手を延ばさなかった。本の中では「おいしいと思わない人がいるでしょうか?」と紹介されていたが、好みが極端に分かれるかもしれないと思うワインだった。実際のところあまり好きじゃないという人はかなり少数派な気もするが

とはいえ甘いだけではない魅力があるワインだったと思う。モスカートのアロマティックな香りと味わいがよく引き出されていて、ワインの要素にそのまま残置されている。とりわけフィニッシュの印象がよい。口内に残る味わいの余韻と鼻に抜ける香りがとてもいいのだ

こういうワインを何に合わせるのかよいのか後から考え込んでしまったが、本の中では「現地では生ハムやビスコッティと合わせます」と書いてある。なるほど、確かに少し塩気を含んだおつまみに合わせるとこのワインの甘さとよく相乗しそうな気がしたが、気づくのが少し遅かった。そういえば冷蔵庫に生ハムがストックしてあることに気づいたのはこのワインをすっかり飲んでしまった後でこの記事を書いている最中である


ワイン:モスカート・ダスティ
ワイナリー:パオロ・サラッコ
ヴィンテージ:2020年
アルコール:5.5度
インポーター:エノテカ
購入先:トスカニ
価格:2101円(税込)