アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

González Byass Tio Pepe Palomino Fino/ゴンザレスビアス ティオペペ パロミノ・フィノ <スペイン>




ふちの部分がグリーンがかったようにも見えるやや濃いめのストローイエロー

産膜酵母によるものか、独特な酸化と熟成の香り。ほのかにナッツ類。説明が循環してしまっているようだがシェリー樽で仕込んだウィスキーに浸漬した干しブドウのようなニュアンス

すっきりとしながらしっかりとした酸味があり文字通りドライな味わい。冷やして単体で飲み始めると食欲が増進されるような気がして、シェリーが食前酒として使われるのにも納得がいく味わい

緑色のボトルに巻かれた白と黒いラベル。そこに印字された黒と赤の文字。伝統に裏付けされた品質もさることながらボトルの外観だけでもかっこいいと思った




今回取り上げたゴンザレスビアスのフィノは日本国内で飲むよりも先に現地、ヘレス・デ・ラ・フロンテラのティオペペのボデガでツアーに参加して試飲したことの方が時系列的には先に起こったイベントである。この時のドタバタ旅行記の詳細はこちらご参照頂ければと思う

その時にきちんと味わえなかったシェリーを、あらためて東京の自宅で落ち着いて飲んでみると随分と印象が異なるものだった。もちろんお酒は空気付きのものだから違って当然だということも理解できるのだがそれにしても

記憶にあるドライシェリーよりもさっぱりとした味わいで、酸味も際立っているように感じた。2年前の記憶が全くあてにならないであろうことは分かってはいるが、ボデガで飲んだ時にもこんなに酸っぱかっただろうか。とはいえ”酸味が際立っている”といえども高めのアルコールとコクのある味わいにより、浮ついたただの酸味というよりもしっかりと舌や口内の内壁に定着するような落ち着いた酸味である

つくづく記憶とはあてにならないものであると思うと同時に、もしちゃんと記録を残しておくことができれば思い出すきっかけを掴みやすくなるというブログの利点も再認識した。もっとも、当時はバタバタしすぎて結局味わいコメントがブログに残せていなかったという点が最大の反省点である



ワイン:ティオペペ パロミノ・フィノ
ワイナリー:ゴンザレスビアス
ヴィンテージ:NV
アルコール:15.0度
インポーター:コルドンヴェール
購入先:酒のやまや(池袋東店)
価格:1298円(税込)