アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

鶏家荘 @長春路




詳しいことはよく分からないのだが提供される鶏は1種類の鶏ではなくいくつかの種類があるように見える。店頭に並んでいる絞められた鶏たちを見てもそうだし、料理写真を見てもそうだ。そこには肌の色が黒い鶏肉が混ざっている

日本人は苦手な人が多いとお店の人が言っていた黒い鶏肉。カブちゃんも避けたいと言っていたのでその黒い鶏肉を含まない料理を注文した。それが一品目の料理。スモーキーで味が濃い。旨い。しかも骨付きだ。細かい鶏の骨を肉と一緒にバリバリと包丁で裁断しているのかも知れない。野趣もあるがむしろその方が美味しいような気もする

野菜はサツマイモの葉っぱの炒め物。店員さんによると金持ちに人気があるんだというようなことを言っていた。サツマイモなどを食すのが台湾のお金持ちの間で流行っているのだろうか。葉っぱを炒めて食べるためのサツマイモはもしかしたら日本のそれとは種類が違うのかも知れない。台湾のコンビニエンスストアなどで焼き芋らしきものが売られているのを見かけるが色が日本のものとは違っている。日本のサツマイモは赤い色をしているものが多いがこちらのものはジャガイモみたいな色をしている。もちろん見た目から感じられる肌の感じはジャガイモとは異なりやはりサツマイモのようだが、少なくとも赤いサツマイモではない。いつか食べてみようと思っている

カブちゃんとは意見が一致しているのだが、野菜炒めは空心菜よりもこちらのサツマイモの葉っぱの方が美味しく感じる。少しねっとりとした食感がある。クセはないし甘みもあるような感じがする

ここのプリンも有名らしく他のテーブルでも頼んでいるところがあった。普段は食後にデザートなどあまり食べないカブちゃんもこれだけは譲れなかったらしい。そして注文したら店員さんが「これはサービスです」と言って2つのプリンを置いて行ってくれた。こんなことは日本ではあまり起こりえないことだなと思いながら食べたプリンは濃厚で、少し硬めのプリンだった。ますますカブちゃん好みのプリンだなと思った。よく考えてみれば鶏やさんなのだから、玉子を扱っていても全くおかしくない。プリンが美味しい訳にも納得がゆく

久しぶりに軽い片頭痛に悩まされていたカブちゃんだったので、今回はビールなどお酒は頼まずにお茶だけで過ごした。アルコール抜きで食事をしている台湾人のテーブルを見ているとだんだんと「郷に入らば郷に従え」で、むしろお茶の方が食事によく合うような気がしてくるのだった。お茶の香りが適度に料理の味わいを引き立て、そして渋み(タンニンだと思うが)が口内の脂分を洗い流していく。アルコールは含まれていないもののもしかしたらそこにお茶とワインとの共通性があるのかも知れない



鶏家荘
台北市中山区長春路55號
(02)2581-5954