中国語の先生が「夜市にあれば必ず食べる」というほど好きだというのがこの豬血糕(Zhū xiě gāo)という食べ物だ。猪と血。漢字で名前を読む限りなんだかおどろおどろしい。それをこの若い老師は好きだという。寧夏夜市で売っていたので早速食べてみた
とても不思議な料理、というか、これはお菓子だ。竹串に刺さった赤黒い羊羹のようなものを蒸された木桶のようなところから取り出し、そこに甘めのピーナッツ粉をまぶす。香菜(Xiāngcài)、いわゆるパクチーも少しまぶしてある。料理なのかお菓子なのか悩むところだが、お菓子やおやつといった方が正しそうな気がする
食感はまさに羊羹のような感じだ。噛むと歯形が残る羊羹。ただしそれ自体には味はほとんど感じられなかった。そして原料に豚の血を使っているというわりに血や鉄っぽさをほとんど感じない。なので味のほとんどはピーナッツ粉の甘さで食べているような感じだった。一つがかなり大きいのでこれを食べただけで満腹になってしまいそうだった
ピーナッツ粉の甘さ、そして豬血糕そのものの触感。この組み合わせの妙が老師を虜にしているんだと思う。であればわざわざ豚の血を使って作る必要があるのかという疑問が湧いてくるのだが、ネットで調べると食にはそれぞれの工夫と歴史があるということにすぐに気づかされた
豬大郎豬血糕
0953315399