アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

夏吟醸 英君 <静岡>





淡いイエロー

ブドウやヨーグルト、それにレモンのような香りも

ファーストタッチでなぜかチーズを連想。次に石灰のような硬質なミネラル感に由来するシャキッとした骨格を感じるうち、最終的にはしなやかで軽い口当たりへスムーズに移行していく。味わいの要素は少なめで余韻もさっぱりしており水のようにクリアなフィニッシュに至る。口に含んだ時の硬めのパンチと嚥下後のライトな後味のコントラストが印象深く、トータル的には軽い造りの日本酒


夏酒は初めてで、購入するときに店員さんに尋ねたところによると「夏酒は暑い時期でも軽く飲めるように造られたお酒でアルコールも抑えめ」とのこと。確かにこれくらいの味わいだと少し冷やしめにして頂くと夏でもおいしい気がします。それでいて味が薄いというのでもないから日常の食卓に合わせやすい

ワインのように年に一度だけ仕込むというのではなく一年中造ることのできる日本酒は四季のはっきりとした日本の風土にあわせて様々なバリエーションのお酒を工夫して造っているのですね

すべて飲んでしまってから気がついたのだけどこのお酒は純米ではなく醸造アルコール添加の吟醸酒でした。経験不足でよく分からないけれど、このお酒のフィニッシュの軽さはそれに由来していたのだろうか





吟醸 英君
酒蔵:英君酒造株式会社
住所:静岡県清水区由比入山2152
原料米:五百万石100%
酵母:静岡HD-101
精米歩合:60%
日本酒度:+7.5
酸度:1.0
アルコール:15.0度
杜氏:粒来保彦
製造年月:H31年(2019年)6月
購入先:東京駅グランスタはせがわ酒店
価格:1243円(税込)