アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

Nikolaihof Im Weingebirge Gruner Veltliner Federspiel 2010/イムヴァインゲビルゲ フェダーシュピール <オーストリア>






よく熟した果実の発酵の香り、ほのかなハチミツ、そしてぺトロール

穏やかながらタイトなテクスチャーで軽い苦みを伴う重層的で複雑な味わい。スパイシーな白コショウ、高貴な雰囲気。ジューシーさもある。そしてじわじわと長い余韻。不思議なことにデラウェアに通じるような風味もある。とりわけ香りが印象的なワイン




このワインは2018年のオーストリア旅行の際にワイナリーを訪問して直接購入してきたものの一つで、2年経ってようやく開けてみた。ヴィンテージが2010年だから購入時点ですでに8年、抜栓時点で10年も経過していたわけだがその割にはフレッシュな味わいも残っていたと思うしよく熟成していたと思う。旅行で購入してきた思い出の白ワインを大事にしてセラーで寝かせ過ぎ、ピークを過ぎてから飲んでしまったものがこれまでもあった経験からすると、今回はまずまずのタイミングだったようにも思う

ニコライホーフのワインを飲んだのは(現地で試飲させて頂いたのを除けば)これが初めてだ。オーストリアのグリューナーフェルトリーナーといえばニコライホーフというイメージだったが、価格がそれなりに高いということもありなかなか手が出なかった。現地での購入価格は日本で買うのに比べれば当然のことながらかなり安い。もちろん、それだけの時間と費用をかけてワイナリーを訪問している訳だが

ワイナリーでは地下に設置されたセラーも見学させて頂いた。なかなか一般人がこの場所に足を踏み入れる機会はそれほどないんじゃないかという優越感のようなものもその時は感じていたように思う。実際、いま思い返してもいい思い出だ。セラーの詳しい様子は後述する過去のブログ記事を参照して頂ければと思う

ちなみに現地でもらったプライスリストをみるとこのワインは2017年と2010年の2つのヴィンテージのものが併記されている。但し価格はいずれも同一だ。2010年の方の解説をかいつまんで紹介すると以下のようなものになる

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After nearly 7 years of maturation in a big old oak cask, the 2010 Gruner Verlliner Federspiel from the Weingebirge was bottled in April 2017. An elegant and refined wine with a hint of maturity.
約7年もの期間にわたり大きく古いカスクの中で熟成されたのち、瓶詰されたのは2017年4月である。エレガントで洗練された、熟成のニュアンスが感じられるワインである
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2018年の旅行の記事はこちらからご参照頂ければと思う。約2週間のずいぶんと長い休暇を取って出かけた旅行紀になっているので今読んでもだいぶ読みごたえがある分量になっていると思う




ワイン:イム・ヴァインゲビルゲ グリュナーフェルトリーナー フェダーシュピール
ワイナリー:ニコライホーフ
ヴィンテージ:2010年
アルコール:11.5度
インポーター:ワイナリーで直接購入
購入先:ニコライホーフ
価格:ワイナリー訪問時のブログ記事の公開にあたりニコライホーフへ確認を取ったところ「プライスリストは掲載しないで欲しい」と説明があったため、約束を守り開示は差し控えたい