明るいルビー
スミレ、赤系果実と黒系果実の中間、そして腐葉土や森の下草など
シルキーな舌触りでキュートな酸味。細部まで果実のコクと旨みが感じられる。余韻は中程度。２日目以降になるとより一層香りも開いてきて鉄のニュアンスも出てきた。初めはシルキーに感じられたタンニンはよりしっかりとしたものになってくる。果実味に溢れたカジュアルに楽しめるピノ・ノワールだった
ワイナリーはサンセール北部、ロワール側の西に位置するサント・ジェム・アン・サンセロワという街にある。この地域のピノ・ノワールを過去に飲んだ記憶はないのだが、地域から想像するにもっと冷涼で酸味のあるピノ・ノワールではないかと想像していた。フランス南部のピノ・ノワールだと言われたら納得してしまったかも知れない。しかし考えてみればパリからはずっと南部にあるし、緯度を確認すればディジョンとほぼ同じ緯度に位置している。さらにグーグルで調べてみたらサンセールの標高は約３００ｍ。そしてディジョンは約２６０ｍ。あまり大きな違いは感じられない
いずれにしても良質なピノ・ノワールがこの価格で楽しめるというのはハッピーなことだと思う。ヴィニョーブル・ヴェルティエは白ワインも造っているし、また機会があれば購入してみたいワイナリーだった
ワイン：ランスタン ピノ・ノワール ジャン・マリー・ヴェルティエ
ワイナリー：ヴィニョーブル・ヴェルティエ
ヴィンテージ：２０１７年
アルコール：１２．５度
インポーター：ジェロボーム
購入先：ジェロボーム（２０年４月ファミリーセール）
価格：１６５０円（税込）
