アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

香酥地瓜球 @民生西路

 

 

最近お気に入りの地瓜球(ディー・グワ・チョー)のお店。地瓜球はサツマイモで作った台湾夜市で定番のお菓子である。サツマイモをつぶして丸だったり四角い形に成形したものを大量の油の中へ投入し、それを揚げながらだんだんと大きく、そして丸い形に仕上げていく

地瓜球を作る時に使用する油の入った鍋が独特で、鍋底の湾曲に沿った形の大きな蓋のようなものが鍋の上に取り付けられている。そしてその蓋にはところどころに穴が開いている。この蓋のようなやつを下ろしていき、油の中にある地瓜球のタネ(?)を上から鍋底へ押さえつける。押さえつける時に蓋の穴を油が抜けていくのでタネは鍋底と蓋との間にしっかりと挟まれることになる。そして押さえつけたその反動で(?)タネが反発して地瓜球は少しずつ膨らんでいく。その作業を繰り返していくと地瓜球のタネはだんだんと大きく、丸くなっていき最終的には地瓜球が出来上がる、という仕組みになっているんである。たぶん

できた地瓜球の中身は空洞になっていて食べると軽い食感だ。ほんのり甘くて噛むと弾力もあっておやつにぴったりといった感じだ。とはいえ揚げ物であるには違いなく、食べ過ぎるとカロリーも気になってしまうのだが食べ慣れてくるとこれがなかなかに美味しい

 

このお店の地瓜球は他のに比べると小ぶりである。見ると鍋のすぐ隣に機械が置いてある。まるで手動の製麺機のような機械なのだが、それこそまさに地瓜球のタネを製造する機械だ。袋の中に入ったサツマイモをつぶしたようなやつをその機械に手でセットして、取っ手をグルグル回しすと大きめなペレット状になった地瓜球のタネがポロポロと出てくるという仕組み。そのタネが、小さい。小さいから、出来上がった地瓜球も小ぶりなんである。夜市なんかで見るとあらかじめ丸だったり四角い方に成形された大ぶりのタネを持ち込んでいるのだが、ここはその前の段階、サツマイモをつぶした状態の所から作り始めているという違いがある。けっこう営業効率が悪そうに見えるのだがそういったところも含めて好ましく、また足を運んでしまうのだった。もちろん味もいいと思う

 

 

香酥地瓜球

 台北市大同區民生西路209號

0930 058 334