アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

サントリー登美の丘ワイナリー訪問 ~2018年初夏~ @山梨



サントリーさんにお招き頂き、6/9(土)に初夏の甲府を訪問してきました


梅雨の合間の季節ですが、この日はとても天気が良かった

ワイナリーに着いて最初にサントリーのワインに対する取り組みのガイダンスがあり、その後すぐにワイナリー見学に入ります

昨今のハイボールブームに伴うウイスキー需要しかり、サントリーの仕掛けというかマーケティングにはあらためて「さすが!」という気がしました

まだまだ日本ワインはブレークしているとは言い難い気がしますが、サントリーの日本ワインに対する取り組みをみているといまに大きなうねりとなって大きなブームがやってくるのではないか、という気がしてきます

上の写真は登美の丘ワイナリー所長の庄内さん。昨年までは所長を渡辺さんが責任者を務めていましたが、渡辺さんは社内昇格してしまったそうでいまはワイナリーにいません

登美の丘ワイナリーは雨が少なく日照時間が長い。標高も高いため夜は涼しくなるし、山が雨雲をさえぎり、斜面にあるから水はけもよい

夜に気温が低いとブドウがあまり夜間にエネルギーを使わなくて済むのだそうです

一般的に昼と夜の寒暖差が大きい方がワインの生育にとって良い、という話はよく聞きますがその理由が初めて分かった気がします

畑ではいまちょうどブドウの花が咲いている頃でした


甲州の畑で登場した和田さんは、数年前に有名なジャムメーカーからサントリーに転職した果物好きの栽培家。熱血漢で、栽培について熱く説明してくれました


ブドウ栽培において「花ぶるい」という言葉がありますが、今回初めて理解ができました。指で花が咲いたブドウの房を弾いてみると、実を結ばなかった花は落ちていきます(以下の写真右下に落ちていく花が写っています)



畑を見た後は醸造施設を見学

設備については写真を掲載しづらいので自己規制しておきますが、最近では畑の区画ごとに醸造できるよう小型のタンクを導入し小ロットでの仕込みができるようになっているそうです

それから、新たな設備投資として”キャッパー”を導入したとのことです。いわゆるスクリューキャップのワインを製造するための設備です。経理マンとしては設備がいくらくらいするのか聞いてみたかったけれど、ワイン造りの理想を話している時に聞くにはちょっと下世話すぎる気がして躊躇してしまいました・・


続いて貯蔵庫に移動


登美の丘ワイナリーで最も古い1966年のワインも保管されています


貴腐ワインの最古のものは1975年ヴィンテージ。ちょうど僕の生まれた年のワイン・・

本当に天気が良くて気持ちのよい日でした


再び畑にて

和田さんの説明に耳を傾ける


続いてワインテイスティングです


1.ジャパンプレミアム甲州 2016

樽香があり甘みも感じる香り。まろやかでナッティーな印象の甲州ワイン。果汁を凍結したワインも使用しているそうです


2.登美の丘ワイナリー 登美の丘 甲州 2017

ジャパンプレミアムに比べるとより柑橘系の香りがしっかりと感じられる。フレッシュですっきりとした味わい


3.登美の丘ワイナリー 登美の丘 赤 2016

土っぽいニュアンスを感じる。タンニンは優しく落ち着居た印象。緩やかなワインでライトなアタック

4.xxx

4番目に試飲したワインは諸事情があって紹介できませんが、梗やピーマンのような青い香りにスパイシーさを感じるワインです



5.ジャパンプレミアム 岩垂原 メルロ 2013

ブラックチェリーやオリーブなどドライフルーツの香り。タンニンは穏やかながら香りはしっかり。醤油のような香味も


6.登美の丘ワイナリー 登美 赤 2013

IWC受賞ワイン。タンニンが細かくサラサラとしている。凝縮感もある。香りは穏やかな印象



このあとワイナリーを後にし甲府市内に移動し、懇親会となりました

会場は蕎麦屋さんです


手打ちそば奥村本店
山梨県甲府市中央4-8-16
055-233-3340
いつものような手紙がありがたい


乾杯はマスターズドリーム。注ぎ方も上手


以下、料理の数々

和の食材を生かした料理はどれもとてもおいしく頂きました


これはサントリーさんの心意気で登場した珍しいワイン


登美2005年のレゼルヴスペシャル(シリアルナンバー入り)


締めに出てきた蕎麦は細くて繊細。個人的にはかなり好みなお蕎麦でした




初夏の登美の丘ワイナリーを訪問したのは今回が初めてでした

ブドウがこれから結実していくこの時期のワイナリーの景色は、青々しいブドウの葉がの色が鮮やかで、まだ小さなブドウの花は可憐な姿を見せていました

ここから3か月~4か月の間にブドウは実を結び、収穫され、そしてワインへとその姿を変えていく

工業的な商品とは異なり、ワインは1年に1回しか製品化するチャンスが訪れないという点ではビニールハウスで生産される農産品とも異なる特徴を持った商品と言えるかも知れません

それだけに生産者のワイン生産に対する心持ちの強さや想いというものを感じることができたように思います


そんな貴重な機会を頂いたサントリーワインのみなさんにはあらためて感謝したいと思います






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