アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

GoTo 水戸(後編)


水戸の2日目は常陸野ネストビールが有名な木内酒造の訪問。水戸駅からJR水郡線常陸鴻巣駅で下車するとそこは無人駅だった。水戸駅ではスイカで入場してしまったのだが、常陸鴻巣には自動改札機がないらしい


降り際にワンマン運転の車掌さんにスイカで入ってしまったことを伝えると渡してくれたのがこの紙切れ。これをもって、水戸駅に戻った時に現金で支払えばよいという事だった。車掌さんがこの紙を書くあいだ我々のせいでしばらく電車を止めてしまうことになったのだが、「何事か?」というような周りのお客さんの視線も気になるうえ、こんなに電車を止めてしまって大丈夫なのだろうかと心配になってしまった。ここは単線だし


駅から木内酒造までは歩いて約5分という距離だ。歩き始めてしばし、こんなところに酒蔵があるのかと考え始めたところで交差点のところに急に趣のある建物が見えてきた。どうやら木内酒造に到着したらしい


木内酒造ではもちろんビールや日本酒を購入してもよいし、試飲用のカウンターもあったのでお酒を飲んでもよさそうだ。ただ今回の目的は酒蔵に併設された蕎麦屋。ここでランチを頂こうという趣向だ。事前に予約もしてある


予約無しでも店に入れないことはなさそうだが、飛び込みのお客さんは見たところ着席してから料理が出てくるまでに1時間近く待たされていたと思う。少し気の毒になってしまった。予約しておけば席が確保できるうえ料理が出てくるのも早い。予約がないと入店できても予約客の方を優先するのか非常に待たされる。ここでは予約はマストと言っていいかも知れない


カブちゃんはビールの飲み比べセットを、僕は日本酒の飲み比べセットを、それぞれお願いしてみた。飲み比べと言いながらけっこう量もあったからお得な感じがする。特に日本酒はかなりたっぷりでコスパがよい。そしてこの日本酒はかなりいけた。木内酒造はビールばかりが有名で日本酒に目が向いていなかったが



結論から言うとかなりうまい蕎麦だった。量も多い。そして写真右上にあるかき揚げの天ぷらは野菜がたっぷりでこれまたかなり大きい。天ぷらだけでお腹が膨れてしまいそうなくらいだ


某タイヤメーカーのガイドブックじゃないが、タイヤを擦り減らせてまでもわざわざ訪れる価値はあると思う。また再訪してもいいと思うくらいだった。そして「遠く江戸から離れ常陸の国で昼から酒を飲みながら蕎麦を手繰る」というイメージにしばし浸る



小雨が降ったりするあいにくの天気ではあったものの気分は上機嫌で木内酒造を後にした


029-270-7955


常陸鴻巣駅にそのまま帰らず、駅を通り越してその先にある農産物直売所をブラブラしてから駅に戻ってきた。途中、ため池のようなものがあった。千波湖もそうだがこの辺りはやはり池や湖が多い。水が身近にある地域なんだなということにあらためて思い至る





帰りの常陸鴻巣駅ではこんなレトロなマシンで乗車証明を発券




今回は目当ての場所を決めて”点”で訪れる旅行になったが、機会があれば車などを使って”面”で旅行してみたいと思った。意外とこの界隈も探索すると味が出てきて面白そうな気がしている