アルさんのつまみ食い4

旅と食とワインと・・・ずっと続けます

GoTo 水戸(前編)


今回はGoTo水戸ということで茨城県の水戸に出かけてきたという話。GoTo埼玉の時はまだ東京がGoTo対象から除外されいたのでひっそりと県境をまたいで移動してきたが、今回はそんな心配は必要ない


東京を8:53に出発する「ひたち5号」に乗ると途中で上野駅に停まるのみであとは水戸までまっすぐだ。乗客の数もまばらで、約1時間20分の快適な移動だった



子供の頃は大洗の海水浴場まで何度か連れてきてもらった記憶があるものの、水戸に来たという記憶は残っていない。但し銘菓「水戸の梅」を食べた記憶はよく残っている。そんな水戸の駅は想像以上に広々としてさっぱりとしたものだった。天気もまずまずだ


最初のスケジュールはサイクリング。これは東京メトロの駅に置いてあったフリーペーパー「メトロポリターナ」に取り上げられていたのを参考にしたもので、千波湖の周りをレンタル自転車で周ってみるという趣向。ただ、自転車を借りてまず最初に向かったのはカブちゃん調べによると地元で評判がいいらしい大福の店だった。店の位置は少し千波湖から離れるが、自転車だとそれほどアクセスが難しくない


到着するとお客さんが並んでいる。やはり評判通りの人気のようだ。この大福はあとで千波湖で休憩するときに頂いてみたが、確かになかなかな大福だったように思う

小倉屋
茨城県水戸市笠原町101-5
029-244-1611


そうこうするうちに昼ご飯の時間になったので大福屋から市内に戻る道すがらにあったハンバーグのお店に入ってみたのだが、これが大当たりだった。入り口で名前を書いてからずいぶん(確か40分くらい)待たされたが、待っただけの甲斐のある旨いハンバーグだった


肉々しい(という形容詞があるのか知らないが)ハンバーグで、肉そのものが確かに旨い。ソースは3~4種類から選べるようになっていて、僕は和風を、そしてカブちゃんはガーリックの効いたソースを選んだ。どちらもおいしいソースだったが、この時期マスクが欠かせない生活を送っている状況で選んだガーリックソースは「少し失敗だったかも」と言っていたカブちゃんのコメントを参考に載せておきたい


店の雰囲気もいいし、オープンスペースもある。秋なんかは外で食べたら気持ちがよさそうだ

茨城県水戸市米沢町304-5
029-247-0588


その後千波湖まで戻ってきた。しかし広大な湖だ。なんでこんな場所に大きな湖があるのか知らないが、ここからは太平洋までおよそ15kmほどの場所にあるからほぼ海に近い場所にあると言っていいと思う。ということは河川にとってもかなり下流域に近い場所にあるということだから、成立経緯としては何か河川の氾濫などと関係があるのかも知れない



ここで鴨を眺めながら小倉屋の大福を頂いた



夜は今回の旅のハイライトとなるアンコウ鍋だ。アン肝は居酒屋でも食べる機会があるが、アンコウ鍋は今まで食べたことがなくこれが初めての経験となる


通されたのは床の間のついた座敷席。両隣のお客さんとの仕切りはふすまを隔てている格好になる。ふすまを取り外せば広い宴会席にもなるのだろうか。当然、隣席の話し声も聞こえてくる。浅田次郎の「流人道中記」を読み終えたばかりのタイミングではここはまるで江戸時代にタイムスリップしたような趣きにも感じられて、それはそれでなかなか悪くない


アンコウは深海魚らしいから深海の水圧に耐えるために体全体がゼラチン質で覆われているのかも知れない。ブヨブヨしてて、これならいくら水圧がかかっても体がつぶれてしまうことがないのだろう

捨てる部分もあまりないようで、皮から内臓から身から、切り出された部位がそれぞれの調理法で加工もしくは味付けされて提供される


それにしてもいろんな部位があるものだ。見た目も食感もそれぞれの特徴を持っている。カブちゃんにはそれがダメだったようで、黒くてザラザラとした皮のような部位などは見た目だけで食べられないものもあったようだ。確かにグロテスクに見えるものもある


僕は僕でカブちゃんが食べられなかったものも頂いて料理は全て平らげてしまったが、滋味深いといえば滋味深く、またゼラチン質は食べれば肌にも良さそうだ。ホテルに戻った後に日本酒も回りほろ酔いで少し赤みを帯びた僕の顔を見たカブちゃんが「つやっつや」というほどの即効性があったようにも思うほどだった



アンコウ鍋を頂いたあとは最後に雑炊にしれくれた。これでコースは終了だ


帰り際に仲居さんが「隣の席がうるさくてごめんなさいね」というほど、確かに隣の宴席は男性が2名に女性が2名だろうか、賑やかな宴席だった。声からすると60代から70代くらいだろうか。かなりシニアな地元のお客さんだったような気がするが、元気があるのはいいことだ


こうして初めてのアンコウ料理のうたげは終了したわけだが、いやはや、なかなか貴重な経験だった。ただ、2度目があるかどうかは分からないが

茨城県水戸市南町1-3-27
029-225-6073


翌日はもう一つの旅の目的、常陸野ネストビールの木内酒造へ行く予定だ