刺身に合わせてみると、まず酒の甘みが魚の脂や醤油の旨みを抱きかかえて相乗し、その後で例のサッパリとしたキレのよさが口の中を洗い流していく。そして鼻腔に抜けていく米の旨みを蓄えた香り
松井酒造のフラッグシップを自宅で飲んだのはこれが初めてだった。以前、松井酒造のテイスティングルームで話好きの先代の社長に誘われるまま無制限にぐい吞みに注がれるそれを世間話をしながら頂いたことがあった。えらく旨い酒だとは思ったけれど、いかんせん価格が高くてなかなか手が出せない
この神蔵はカブちゃんの誕生日にお義父さんから贈られたものだったのだが、残念ながらカブちゃんは日本酒が飲めない。いや、おそらく飲めば飲めるのだと思うのだがむかし日本酒で大失敗をしている反省があるらしく、それ以来一切口にしないと決めているようなのだ
そんな訳で、この4合瓶は全て僕が頂くことになった
蔵元:松井酒造株式会社
精米歩合:35%
アルコール:17.0度
製造年月:R3年(2021年)4月
購入先:カブちゃんのお父さんからの頂き物